アメリカ株への投資を簡単に理解できるブログ

アメリカ株への株式投資で副収入を得る方法を、わかりやすく簡単に理解できるブログを目指します。

雇用統計、CPI、決算、FOMCなど、7月は相場の分岐点になる可能性あり

7/4付のReutersの記事を読みました。22年7~12月期にアメリカ株が復活するか、この7月が分岐点になる可能性があると記事は解説しています。以下要約です。

 

◆要約

・7月は消費者物価指数(CPI)の発表、企業の決算発表、FOMC(7/26~7/27)など、株価への影響度が大きい材料がある。22年下期にアメリカ株が復活できるかは、7月が分岐点となる可能性あり。

・第2次世界大戦以降、S&P500指数の上期下落率ワースト10の年で下期に反発したのは半数。その上昇率は平均2.3%。明るい材料ではない(CFRA、アメリカの投資調査会社)。

・投資家はまずは、7/8発表予定の6月の雇用統計、7/13発表予定のCPIに注目。5月のCPIは市場予想を上回る数値で、FOMCによる大幅(75bp)利上げのきっかけとなった。

・7/11週からは企業の四半期決算発表が始まる。企業の収益見通しが維持されるかがポイント。アナリストが予想する企業増益率の平均値は、4月の6.8%から5.6%へ低下(リフィニティブIBES)。

・実績が、下方修正した収益見通しを下回らなければ株価にプラス(Ameriprise Financial、アメリカの金融サービス会社)。

・市場は企業の収益見通しに対し、楽観的過ぎる。株価への、収益見通しの引き下げリスクの織り込み度合いは不十分(ゴールドマンサックス)。

・投資家の中には、今月発表される各種経済指標次第では、FOMC(7/26~7/27)での利上げ幅が圧縮されると予想する人もいる。しかし、この数十年間のFOMCをみる限り、急な方針変更の可能性は低い。22年下期のアメリカ株式市場が上昇基調になるとは思わない(Capital Economics、イギリスのコンサルティング会社)。

 

悲観的、慎重な内容の記事でした。記事で挙げられている雇用統計、CPI、企業の決算発表には注目したいと思います。

特に決算発表で、企業がどの程度下方修正し、株価がどのように反応するのかが気になります。

割安そうなものは今のうちに買っておいた方が良いのではと思う反面、収益見通しの引き下げリスクを株価は十分に織り込んでいないと指摘する専門家もおり、悩ましいところです。

今週の株価動向には留意します。大きく下落することがないなら、追加投資せず、CPI発表、主要企業の決算発表が過ぎ去るのを待とうかなと思います。

以上

 

◆参考文献

Reuters、"アングル:米国株の低落、7月が相場の分岐点か 材料目白押し"

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2OF03O

長期投資開始から3年8か月、リターンは+47.63%。21年5月の水準までリターンは下げる。

22年6月末時点の銘柄毎のリターンです。「持ち株の評価額と受け取り済み配当金(税引前)を足したもの」を「取得金額」で割っています。

◆銘柄毎のリターン 

銘柄

取得金額

現在値+配当金

リターン

先月比

APPL

$16,800.00

$44,672.80

165.91%

-23.09

NTR

$8,896.40

$19,316.80

117.13%

-45.24

AVGO

$9,141.99

$17,099.28

87.04%

-34.05

PG

$8,713.92

$14,884.45

70.81%

-4.51

HD

$6,084.87

$9,771.63

60.59%

-14.42

MA

$8,709.12

$13,487.70

54.87%

-20.44

ABBV

$4,162.80

$6,343.20

52.38%

5.56

MCD

$8,641.44

$12,759.36

47.65%

-2.19

V

$8,667.60

$12,492.69

44.13%

-10.66

CVX

$4,302.00

$6,065.60

40.99%

-26.46

MRK

$8,749.20

$12,327.24

40.90%

-1.72

USB

$4,646.40

$6,478.56

39.43%

-20.03

VOO

$13,470.63

$18,377.45

36.43%

-12.42

JNJ

$8,631.50

$11,743.72

36.06%

-0.63

SNPS

$4,901.20

$6,074.00

23.93%

-6.32

CDNS

$4,931.26

$5,701.14

15.61%

-2.85

CSCO

$4,711.50

$5,064.64

7.50%

-5.73

MO

$11,299.20

$10,173.44

-9.96%

-20.93

ASML

$5,040.00

$3,854.89

-23.51%

-15.94

AMAT

$4,992.00

$3,595.80

-27.97%

-20.35

TSM

$4,400.00

$3,346.37

-23.95%

-12.32

LRCX

$4,850.32

$3,455.60

-28.76%

-15.48

INTC

$4,507.08

$2,781.96

-38.28%

-10.47

 

23銘柄中、22銘柄のリターンが下落しました。メルクからスピンアウトされたオルガノン(OGN)はメルクの中に含めて算出しています。プラスなのはアッビィのみです。以下、主要株価指数です。いずれも大幅下落となりました。

 

NYダウ平均

S&P500

ナスダック

5月31日

$32,990.12

4,132.15

12,081.39

6月30日

$30,775.43

3,785.38

11,028.74

先月比

-$2,214.69

-346.77

-1,052.65

先月比(%)

-6.71%

-8.39%

-8.71%

 

ISM製造業景況感指数が市場予想に反し上昇したこと、5月のアメリカ雇用統計が市場予想を超えて増加したこと、経済協力開発機構OECD)が世界経済の成長率予測を下方修正したこと、欧州中央銀行(ECB)による量的緩和政策終了、利上げ発表、5月のアメリ消費者物価指数(CPI)が市場予想越えで上昇したこと、スイス、イギリスなど各国中央銀行による利上げ決定、6月のアメリカ消費者信頼感指数、及び5月のアメリ個人消費支出(PCE)が市場予想を下回ったことなど、株価下落の要因となったものは多かったです。

6月、リターンの下落幅が大きかったのはニュートリエンで先月比-45.24ポイントでした。景気後退懸念、肥料価格の下落継続から売られています。また、ブラジルでは大量の肥料在庫が港の倉庫に積み上がっているとのこと。肥料価格の下落が続いているので、さらに下落することを期待し、農家が購入を控えています。

ブロードコムは先月比-34.05ポイントです。固有のニュースは特になく、テクノロジー銘柄、特に半導体関連銘柄から最近資金が流出しており、その影響を受けています。

シェブロンは先月比-26.46ポイントです。世界で景気後退が意識され、原油価格が下落し、エネルギー銘柄が売られています。また、下落相場の後半では、それまで勝者であった銘柄(今回はエネルギー銘柄)も売られる展開になるのが、MKM Partners(アメリカの調査会社)によると通常の展開とのこと。

アップルは先月比-23.09ポイントです。App Storeの売上の伸びが低下している可能性があるとのこと。同社22年Q2のサービス部門の売上は下落する可能性があると、モルガンスタンレーが指摘しています。

アルトリアは先月比-20.93ポイントです。モルガンスタンレーがアルトリアの格付けをアンダーウェイトへ引き下げました。ガス価格の上昇、消費者心理の悪化などマクロ的な観点から、タバコ需要の減少、また、安価な代替品を消費者が求めるリスクがあるとみています。また、FDAアメリカ食品医薬品局)が、アメリカでのジュールの電子タバコ販売を禁止する予定と報道されたことも下落の要因です。

唯一リターンが上昇したのがアッビィで先月比+5.56ポイントです。固有のニュースは特になく、ヘルスケア銘柄に資金が戻ってきているようです。

 

◆全銘柄合計のリターン(起点は18年11月1日)

全銘柄合計したリターンは+47.63%でした。比較に使っていたS&P500指数のリターンが調べられるMorningstarのサイトはなくなっていました。サービスを終了したようです。便利だったのに残念です。同様のサイトが他にあるかわかりませんが、また調べてみたいと思います。

リターンは21年5月の水準まで下落しました。株価はいい感じで下落を続けています。(夏の賞与をもらい)現金比率は20%を超え、インテルのように20年3月の株価水準を下回る銘柄も出てきましたので、そろそろ追加投資を意識したいと思います。

アメリカ主要企業の四半期決算発表が来週から始まります。企業が収益見通しを引き下げることを想定し、発表前に株が売られることを少し期待して待ちます。

以上

 

◆参考文献

1)Seeking Alpha、"Fertilizers piling up at Brazil ports signal further price drop - Bloomberg"

https://seekingalpha.com/news/3846379-fertilizers-piling-up-at-brazil-ports-signal-further-price-drop-bloomberg

2)Seeking Alpha、"Farm equipment makers, fertilizer producers plunge on recession risk"

https://seekingalpha.com/news/3851331-farm-equipment-makers-fertilizer-producers-plunge-on-recession-risk

3)Seeking Alpha、"Energy stocks on track for worst week since March 2020 as recession fears rise"

https://seekingalpha.com/news/3849648-energy-stocks-on-track-for-worst-week-since-march-2020-on-rising-recession-fears

4)Seeking Alpha、"Energy stocks led by Marathon top S&P losers as crude slides to six-week low"

https://seekingalpha.com/news/3851011-energy-stocks-led-by-marathon-top-sp-losers-as-crude-slides-to-six-week-low

5)Seeking Alpha、"Apple's slowing App Store growth could lead to weak Services revenue, MS says"

https://seekingalpha.com/news/3845441-apples-slowing-app-store-growth-could-lead-to-weak-services-revenue-ms-says

6)Seeking Alpha、"Altria Group falls after Morgan Stanley turns bearish due to macro risks"

https://seekingalpha.com/news/3846624-altria-group-falls-after-morgan-stanley-turns-bearish-due-to-macro-risks

7)Seeking Alpha、"Altria slumps with FDA expected to order Juul e-cigarettes off the U.S. market"

https://seekingalpha.com/news/3850794-altria-slumps-with-fda-expected-to-order-juul-e-cigarettes-off-the-us-market

今週は半導体関連銘柄を中心に下落、評価益は-8.5%。追加投資も検討中。

22年7月2日現在の私のアメリカ株ポートフォリオです。

ポートフォリオSBI証券、22年7月2日時点)

銘柄

数量

取得価格

現在値

先週比

評価損益

AAPL

320

$52.50

$138.93

-1.93%

$27,657.60

ABBV

40

$104.07

$153.80

0.96%

$1,989.20

AMAT

39

$128.00

$86.27

-11.39%

-$1,627.47

ASML

8

$630.00

$449.83

-12.70%

-$1,441.36

AVGO

33

$277.03

$477.84

-6.14%

$6,626.73

CDNS

38

$129.77

$149.64

-5.06%

$755.06

CSCO

112

$42.07

$42.60

-3.40%

$59.70

CVX

40

$107.55

$146.51

1.20%

$1,558.40

HD

33

$184.39

$279.08

-1.39%

$3,124.77

INTC

71

$63.48

$36.34

-5.88%

-$1,926.94

JNJ

61

$141.50

$179.52

-1.52%

$2,319.22

LRCX

8

$606.29

$394.83

-12.30%

-$1,691.68

MA

42

$207.36

$318.24

-3.71%

$4,656.96

MCD

48

$180.03

$252.96

2.04%

$3,500.64

MO

192

$58.85

$42.25

-2.65%

-$3,187.20

MRK

120

$72.91

$92.42

-0.76%

$2,341.20

NTR

230

$38.68

$79.22

-1.21%

$9,324.20

OGN

12

-

$34.25

-4.49%

$411.00

PG

96

$90.77

$146.11

1.22%

$5,312.64

SNPS

20

$245.06

$301.23

-5.12%

$1,123.40

TSM

40

$110.00

$77.00

-10.38%

-$1,320.00

USB

132

$35.20

$46.59

-1.96%

$1,503.48

V

62

$139.80

$199.18

-3.08%

$3,681.56

VOO

51

$264.13

$350.44

-2.66%

$4,401.81

       

合計

$69,152.92

 

評価益は先週(6/25)比で-$6,442.30(-8.52%)です。24銘柄中、20銘柄が下落しました。以下、主要株価指数です。ナスダックの下げが大きいです。

 

NYダウ平均

S&P500

ナスダック

6月25日

$31,500.68

3,911.74

11,607.62

7月2日

$31,097.26

3,825.33

11,127.84

先週比

-$403.42

-86.41

-479.78

先週比(%)

-1.28%

-2.21%

-4.13%

 

6/27週は6月のアメリカ消費者信頼感指数、及び5月のアメリ個人消費支出(PCE)が発表され、共に市場予想を下回ったことなどで株価は下落しました。22年下半期、第三四半期の初日である7/1は長期金利が低下し株価は上昇しましたが、それまでの下落幅が大きく、今週の平均株価は下げて終わりました。

今週の下落幅1位はASMLで先週比-12.70%です。1週間右肩下がりですが、7/1の下げ幅が大きいです。7/1は(半導体メーカーである)マイクロンが収益見通しを引き下げ、同社はさらに半導体装置への支出を減らすと報道されています。

同業のラムリサーチ(-12.30%)、アプライドマテリアルズ(-11.39%)も大きく下げました。ASMLと同様の影響を受けています。6/28、UBSが両社の2022年、及び2023年の収益見通し、及びプライスターゲットを引き下げています。

台湾セミコンダクターマニュファクチャリング(以下、TSMC)は先週比-10.38%です。6/27以外は下落しています。特に6/30、7/1の下げ幅が大きいです。サムスンTSMCに先駆け、3nmのチップの量産を始めたと、6/30の取引開始前に報道されました。

7/1は先の半導体製造装置メーカーと同様、マイクロンのニュースの影響を受けて下げています。

その他の半導体関連銘柄であるAVGO(-6.14%)、インテル(-5.88%)、シノプシス(-5.12%)、ケイデンスデザインシステムズ(-5.06%)も大きく下落しています。

消費者信頼感指数が下げ、インフレが進行する中、6/28は半導体関連銘柄が下落しています。同日、AMD、エヌビディアが大きく下げ、それらがインテルブロードコムなど、その他関連銘柄の下げに繋がっています。

インテルは自社CPU"Alder Lake"の価格を下げたと6/28に報道されていました。PC市場の需要下落が続いていることが背景にあります。モルガンスタンレー、シティは同市場の需要減継続、それがインテルに与える影響について警告を続けています。

シノプシスケイデンスデザインシステムズはプラス面のニュースはありました。バンクオブアメリカが両社の格付けを中立へ引き上げました。半導体設計、検証ソフトウェアの需要は衰えることなく、長期的な成長が期待できるとのこと。

下げる銘柄が多い中、マクドナルドは先週比+2.04%と上昇しました。6/29、7/1に上げています。Atlantic Equities(イギリスの投資銀行)がマクドナルドをオーバーウエイトに引き上げています。景気が後退し、消費者の支出が減る中、ディフェンシブ銘柄として、また、世界的なファストフードレストランのリーダーとして価値があるとのこと。

 

◆通算損益、及び利回り

SBI証券

投資金額

¥-19,214,619

現在値

¥32,172,519

現金(ドル、円換算)

¥685,629

通算損益

¥13,643,529

利回り

71.01%

②持株会

投資金額

¥-19,214,619

現在値

¥32,172,519

現金(ドル、円換算)

¥685,629

通算損益

¥13,643,529

利回り

71.01%

①+②

評価額

¥34,529,906

通算損益

¥14,665,592

利回り

73.66%

 

利回りは先週比で4.24ポイント下落しました。

半導体関連銘柄は下落基調にあります。かなり下げていると思いますが、それでも20年3月の水準と比べると、私が保有する半導体関連銘柄はまだまだ高いです。

半導体の減速に関するニュースを最近見かけるようになりました。ここからさらに下がることを期待していますので、まだ待ちたいと思います。

ただ、インテルだけは20年3月の水準よりも下げています。配当率も3.9%とかなり魅力です。

ですので、そろそろ買いたくなってきました。過度な下げは期待できないかもしれませんし。

1銘柄買えるだけのドルは手持ちにありますので、ちょっと考えたいと思います。

以上

 

◆参考文献

1)日本経済新聞、"NYダウ続落、491ドル安 消費者の景況感悪化を嫌気"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_Z20C22A6000000/

2)日本経済新聞、"NYダウ反落、253ドル安 上半期は60年ぶり下落率"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_R00C22A7000000/

3)日本経済新聞、"NYダウ反発321ドル高 長期金利の低下が支え"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_S2A700C2000000/

4)Seeking Alpha、"Why did ASML stock drop down today? Micron sends sector tumbling"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_R00C22A7000000/

5)Seeking Alpha、"Samsung beats Taiwan Semiconductor, becomes first foundry to mass produce 3 nm chips"

https://seekingalpha.com/news/3853156-samsung-beats-taiwan-semiconductor-becomes-first-foundry-to-mass-produce-3-nm-chips

6)Seeking Alpha、"Applied Materials, Lam, KLA Corp mixed as UBS cuts estimates, PTs on lower sales"

https://seekingalpha.com/news/3852516-applied-materials-lam-kla-corp-mixed-as-ubs-cuts-estimates-pts-on-lower-sales

7)Seeking Alpha、"Advanced Micro Devices, Nvidia lead chip decline even as Qualcomm rises on rumor"

https://seekingalpha.com/news/3852592-advanced-micro-devices-nvidia-lead-chip-decline-even-as-qualcomm-rises-on-rumor

8)Seeking Alpha、"Intel cutting prices of Alder Lake CPUs due to weak PC demand: report"

https://seekingalpha.com/news/3852332-intel-cutting-prices-of-alder-lake-cpus-due-to-weak-pc-demand-report

9)Seeking Alpha、"Texas Instruments drops as BofA downgrades shares and other chip stocks on growth concerns"

https://seekingalpha.com/news/3852765-texas-instruments-drops-as-bofa-downgrades-shares-and-other-chip-stocks-on-growth-concerns

10)Seeking Alpha、"McDonald's lands bull rating from Atlantic Equities as defensive value play"

https://seekingalpha.com/news/3852752-mcdonalds-lands-bull-rating-from-atlantic-equities-as-defensive-value-play

アメリカ株見通しは意見が分かれる。景気後退入りは1年半以内。

Reuters(6/24付)、及びBloomberg(6/23付)の記事を読みました。今後の株価動向と景気後退入りの可能性について解説する内容です。Bloombergの記事はウィリアム・ダドリー氏(ニューヨーク連銀前総裁)によるコラムです。以下要約です。

 

◆要約

>>>Reuters

・2022年上半期のアメリカ株のパフォーマンスは、過去50年超で最悪になる見込み。

・インフレ、FRBによる金融引き締め強化、景気後退入り懸念と、投資家にとって課題は多い。高いボラティリティが続くと考える専門家は多い。

・上半期と同様のボラティリティの高さは今後も続く(Goldman Sachs Asset Management)。

・今後の見通しは専門家によって意見が異なる。

・1932年以降、下落相場という条件下では、初めの半年間でS&P500指数が15%以上下落した場合、その年の下期は株価上昇、リターンの平均は24%程度(LPL Financial)。

・6/27週はアメリカ株が7%上昇すると予想。機関投資家によるポートフォリオ調整によるもの(JPモルガンチェース)。

・下期のアメリカ株式市場は改善すると見込む。市場は悪材料を織り込んでいる。ここまで大きく下落している財務体質の良い大手ハイテク株に注目(Natixis Investment Managers Solutions)。

・強気相場から弱気相場へ移行した場合、強気相場の過剰な上昇分を相殺した後、さらに下落し、底をつく傾向がある。過去150年のデータが基。今回も同様のパターンを辿るとすると、S&P500指数が3020まで下落する。行き過ぎた相場を調整するため、今の下落は必須(ソシエテ・ジェネラル)。

・(6/22週までの)アンケートに回答した個人投資家の59.3%は、アメリカ株式市場は今後半年、弱気になると考える(アメリ個人投資家協会)。

アメリカ株式市場には慎重。どのセクターも安全ではない(Allspring Global Investment)。

・下半期はボラティリティが高いと予想。アメリカ株式、債券市場は下落するリスクもある。今は現金保有が正解(ゴールドマンサックス)。

>>>Bloomberg

・1年~1年半以内にアメリカ経済は景気後退入りする。

FRBにとって、今は雇用よりもインフレ抑制が優先事項。6月のFOMCの声明、及びFRBパウエル議長の会見内容から判断できる。今回のインフレ抑制に失敗すると、この先に予想される景気後退がさらに厳しいものになると予想されるため、FRBは犠牲を払ってでもインフレを制御しようとするはず。

・また、今のアメリカ経済には脆弱性があり、FRBによる金融引き締めにより成長が急停止、景気後退となる可能性がある。金融政策、金融市場、財政政策、家計貯蓄の動向次第。

・さらに、金融引き締め時、0.5ポイント以上失業率が上昇した際、過去は必ず景気後退入りした。

FRBは金融引き締め環境下でもアメリカ経済がほどよく成長を続け、失業率悪化はわずかと見込んでいるが、この想定を大きく超えるハードランディングが来ると予想する。

 

今後のアメリカ株の動向は不透明、(世間では意見が分かれていますが)1年半以内に景気後退入りするということは頭に入れておきます。追加投資する時期を考える際に参考になります。

市場がどこまで景気後退を織り込んでいるかわからないこと(株価が今後さらに大きく下落する可能性があること)、及び今の円安水準から、私は様子見を続ける考えです。

$1=120円を切るような円高は当分期待できそうにないので、株価が20年3月の水準くらいまで下げない限りは、私は追加投資する勇気がありません(^^;

私は1年2か月くらい、アメリカ株に追加投資していません。今のままだと、これが2年、3年と続くかもしれません。人生長いので、これくらい動かない時も起こりうるのかもしれませんが、現金比率が高くなりすぎるのは避けたいので、購入したい銘柄の株価動向は追いかけたいと思います。

以上

 

◆参考文献

1)Reuters、"アングル:米株上期は半世紀ぶり大幅安、下期も身構える投資家"

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2O80DV

2)Bloomberg、"【コラム】米経済の軟着陸期待、諦めるべきこれだけの理由-ダドリー"

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-23/RDWMS8T0AFB401

ヘルスケア銘柄等、6/20週はほとんどの保有銘柄が反発し、評価益は20%弱上昇

22年6月25日現在の私のアメリカ株ポートフォリオです。

ポートフォリオSBI証券、22年6月25日時点)

銘柄

数量

取得価格

現在値

先週比

評価損益

AAPL

320

$52.50

$141.66

7.68%

$28,531.20

ABBV

40

$104.07

$152.34

10.17%

$1,930.80

AMAT

39

$128.00

$97.36

8.38%

-$1,194.96

ASML

8

$630.00

$515.26

8.85%

-$917.92

AVGO

33

$277.03

$509.09

2.09%

$7,657.98

CDNS

38

$129.77

$157.62

10.15%

$1,058.30

CSCO

112

$42.07

$44.10

1.64%

$227.70

CVX

40

$107.55

$144.77

-2.43%

$1,488.80

HD

33

$184.39

$283.00

4.53%

$3,254.13

INTC

71

$63.48

$38.61

4.44%

-$1,765.77

JNJ

61

$141.50

$182.29

7.57%

$2,488.19

LRCX

8

$606.29

$450.19

7.33%

-$1,248.80

MA

42

$207.36

$330.50

6.38%

$5,171.88

MCD

48

$180.03

$247.90

5.77%

$3,257.76

MO

192

$58.85

$43.40

-4.22%

-$2,966.40

MRK

120

$72.91

$93.13

10.06%

$2,426.40

NTR

230

$38.68

$80.19

-3.43%

$9,547.30

OGN

12

-

$35.86

8.11%

$430.32

PG

96

$90.77

$144.35

9.06%

$5,143.68

SNPS

20

$245.06

$317.47

7.19%

$1,448.20

TSM

40

$110.00

$85.92

1.08%

-$963.20

USB

132

$35.20

$47.52

4.65%

$1,626.24

V

62

$139.80

$205.51

8.16%

$4,074.02

VOO

51

$264.13

$360.00

6.52%

$4,889.37

       

合計

$75,595.22

 

評価益は先週(6/18)比で+$12,294.9(+19.42%)です。24銘柄中、21銘柄が上昇しました。以下、主要株価指数です。今週は大幅に反発しました。

 

NYダウ平均

S&P500

ナスダック

6月18日

$29,888.78

3,674.84

10,798.35

6月25日

$31,500.68

3,911.74

11,607.62

先週比

$1,611.90

236.90

809.27

先週比(%)

5.39%

6.45%

7.49%

 

今週は上昇基調の週でした。先週までの大幅下落を受けての反発、ミシガン大学発表の消費者の予想インフレ率が低下したことにより、FRBによる金融引き締め加速への警戒が緩んだこと、アメリ長期金利の上昇が一息ついたことなどが株価上昇の理由となります。

上昇率トップはアッビィの+10.17%でした。1週間右肩上がりです。株価上昇に影響したようなニュースは見当たりません。メルクも先週比+10.06%、J&Jは先週比+7.57%と大きく上昇しており、ヘルスケア銘柄に資金が戻ってきたのかなと推測します。

ケイデンスデザインシステムズは先週比+10.15%です。6/22以外は上昇しました。6/21の取引開始前、同社が2022年に自社株買いへ費やす金額を増やすというニュースが報道されていました。

P&Gは先週比+9.06%です。1週間右肩上がりでした。(P&Gなど)株価の変動が少なく、収益成長が安定している企業銘柄の購入をゴールドマンサックスが推奨しています。

上昇した銘柄が多い中、アルトリアは先週比-4.22%と下げました。6/22に下落しています。FDAアメリカ食品医薬品局)が、アメリカでのジュールの電子タバコ販売を禁止する予定と報道されたことが影響しています。

ニュートリエンは先週比-3.43%です。6/23に下げています。景気後退懸念、肥料価格の下落継続から売られています。

シェブロンは先週比-2.43%です。6/22、6/23に下落しました。原油価格の下落が要因です。世界で景気後退が意識されています。また、下落相場の後半では、それまで勝者であった銘柄(今回はエネルギー銘柄)も売られる展開になるのが、MKM Partners(アメリカの調査会社)によると通常の展開とのこと。

 

◆通算損益、及び利回り

SBI証券

投資金額

¥-19,214,619

現在値

¥33,005,181

現金(ドル、円換算)

¥668,452

通算損益

¥14,459,014

利回り

75.25%

②持株会

投資金額

¥-695,000

現在値

¥1,701,163

繰越金

¥29

通算損益

¥1,006,192

利回り

144.78%

①+②

評価額

¥35,374,825

通算損益

¥15,510,511

利回り

77.90%

 

利回りは先週比で8.83ポイント改善しました。

6/20週の株価は上昇しました。6月の最終週は年金基金、政府系ファンドによるポートフォリオ調整から上昇が見込まれています。その後は、個人的には株価の下落基調が続くと期待しています。

株価がさらに下落してくれないと、$1=130円を超える円安水準の今、割高感が消えません。

7月中旬より主要アメリカ企業の四半期決算発表が始まります。この発表前から(企業の収益見通し下方修正を想定し)株が売られるかもしれませんので、少し期待して待ちます。 

以上

 

◆参考文献

1)日本経済新聞、"NYダウ反発641ドル高 自律反発を見込んだ買い"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_S2A620C2000000/

2)日本経済新聞、"NYダウ続伸、823ドル高 急速な利上げ観測が緩和"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN00001_V20C22A6000000/

3)Seeking Alpha、"Cadence Design Systems enters into $100M accelerated share repurchase agreement"

https://seekingalpha.com/news/3850052-cadence-design-systems-enters-into-100m-accelerated-share-repurchase-agreement

4)Seeking Alpha、"Goldman touts stable stocks for this market; here is their rebalanced portfolio"

https://seekingalpha.com/news/3849808-goldman-touts-stable-stocks-for-this-market-here-is-their-rebalanced-portfolio

5)Seeking Alpha、"Altria slumps with FDA expected to order Juul e-cigarettes off the U.S. market"

https://seekingalpha.com/news/3850794-altria-slumps-with-fda-expected-to-order-juul-e-cigarettes-off-the-us-market

6)Seeking Alpha、"Farm equipment makers, fertilizer producers plunge on recession risk"

https://seekingalpha.com/news/3851331-farm-equipment-makers-fertilizer-producers-plunge-on-recession-risk

7)Seeking Alpha、"Energy stocks led by Marathon top S&P losers as crude slides to six-week low"

https://seekingalpha.com/news/3851011-energy-stocks-led-by-marathon-top-sp-losers-as-crude-slides-to-six-week-low

8)Seeking Alpha、"Bears are attacking leaders; MKM says these energy stocks are at risk"

https://seekingalpha.com/news/3850142-bears-are-attacking-leaders-mkm-says-these-energy-stocks-are-at-risk

9)Bloomberg、"米株は今月最終週に7%上昇へ、JPモルガンのコラノビッチ氏が予想"

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-24/RDZQSBT1UM1101

新FAANGが定義されています

6月12日付の日経新聞の記事を読みました。これまでのFAANGFacebookAmazonAppleNetflixGoogle)に代わる新FAANGが定義されています。ウクライナ紛争がきっかけとなっています。以下要約です。

 

◆要約

・株式市場の中で資金の向かう先に変化あり。大手テクノロジー銘柄から、エネルギー、農業セクターなどへ資金は移動中。これらはこれまで不人気だったセクター。これは世界が分断化していることを示す。

・(ウクライナ紛争勃発直後の)今年の2月下旬、バンクオブアメリカは新しい世界を前提にした投資案を顧客へ提案。新FAANGとして、Fuels(燃料)、Aerospace and defense(航空・防衛)、Agriculture(農業)、Nuclear and renewables(原子力再生可能エネルギー)、Gold、metals、minerals(金・金属・鉱物)の5分野を定義。

<グラフ1>MSCI全世界株に対する5分野の騰落率(期間は2/23~6/9)

(出典:日本経済新聞

バンクオブアメリカは世界経済地図に変動が起こることを予測し、現(6/9)時点では関連銘柄は大きく上昇しており、この予測は的中。

・ロシアがウクライナへ侵攻を開始した後、新FAANG(5分野)のETFの平均価格は、市場平均と比較し17%高。旧FAANGは市場平均より12%安。関連企業のEPSも上昇基調見込み(グラフ2参照)。

<グラフ2>新FAANG企業のEPS推移

(出典:Quick、FactSet、日本経済新聞

・5分野の業界見通しも上方修正される(下記グラフ3参照)。

<グラフ3>ウクライナ紛争勃発後の長期予測

(出典:世界銀行、Janes)

・1989年、東西冷戦が終了。これをきっかけにグローバル化が進む。大手ハイテク企業が大きな恩恵を受けた(ピクテ投信投資顧問)。

ウクライナ紛争をきっかけに新冷戦がスタート。少なくとも10年間は世界経済が非効率になる(三井住友DSアセットマネジメント)。

・分断された経済の下ではサプライチェーンは制限され、また、企業は安全保障も考慮する必要あり。この環境のおかげで新FAANGは利益を拡大することになる。新FAANG銘柄の株価上昇は世界経済にとって良いことではない。

 

FAANGの中身に意外性はありませんが、わかりやすくまとめられています。私の詳しくない分野なので、安易に飛びつかないようにしたいと思います。

ウクライナ紛争をきっかけに、非効率な経済環境が10年は続くと記事では解説しています。今の異常と思われる状態がこれから当分続くことは想像できません。これから銘柄選定する際にも考慮していきます。

FAANG銘柄にはすでにプロが手を出しているので、私がすぐに同銘柄に飛びつくことはないと思います。それよりも、中長期的に世界経済がどのように動くのか、その中でどのような銘柄が支持されていくのか考えていきたいと思います。

以上

 

◆参考文献

日本経済新聞、"分断映す「新FAANG」 エネ・農業・資源、株価17%高"

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB204UA0Q2A520C2000000/

さらなる株価下落、及び景気後退入りが想定されています

Reuters(6/16付)とBloomberg(6/18付)の記事を読みました。広い範囲で株式含む資産が売られていること、及び景気後退入りの可能性について解説しています。以下要約です。

 

◆要約

>>>>>Bloomberg

・今回S&P500指数は過去7営業日で5営業日下落。同指数を構成する企業の9割以上が下落。5営業日下落したのは今回が初めて。広範囲で売りが続いた。

<グラフ1>過去7営業日、S&P500銘柄の9割以上が下落した日数

(出典:Bloomberg

・株式よりはましだが、アメリカ国債社債、商品など、その他全ての資産価格も下落。ここまで多くの資産が売られるのは2013年以来。

・弱気相場が終わる時は、必ず極端な大幅下落で終わるというわけではない。通常の株価下落が長く続いて終わる場合もある。

<グラフ2>過去2週間の主要金融資産の下落割合

(出典:Bloomberg

・資金の退避先がない。この状況に慣れていない人が大半。バリュエーションが下落中。金融資産の全て、そして実物資産にも下げは波及する(CAPTRUST、アメリカの投資助言会社)。

・現在、世界の中央銀行が金融引き締めに動く。ここまで積極的なのは1980年代以降初めて。アメリカの消費者物価指数(CPI)が市場予想越えでインフレのピークアウト論は消え去り、景気後退への懸念が増している。

>>>>>Reuters

ボラティリティは高いまま。リスクオフが続く(Tロウ・プライス、アメリカの投資ファンド)。

FRBアメリカ経済をソフトランディングさせることができると考えている。しかし、それは難しいとの意見が拡大中。ウェルズファーゴドイツ銀行モルガンスタンレーなどは景気後退の可能性が高まっている事を警告。

FRBによる金融引き締めが加速すれば、経済には悪影響。景気後退の可能性が高まれば、2023年夏での利下げもあり得る(ING、オランダの金融機関)。

FRBはインフレ対策に後れを取っている。FRBの政策ミス。ソフトランディングの可能性は低下中(Angeles Investment Advisors、アメリカの投資銀行)。

・リスク資産にとって、FRBの方針はマイナス。FOMC後、失業率予想は上昇。景気後退の可能性は高まった(Macro Intelligence 2 Partners、マクロ経済調査会社)。

・景気後退と弱気相場が重なる場合、同相場の期間はより長期化する。株価の下落幅の中央値は約35%(ビスポーク・インベストメント・グループ)。

・2022年内~2023年初めに景気後退入りした場合、さらに株価は下落する(ライトハウス・インベストメント・パートナーズ)。

・株価見通しのコンセンサスはない。インフレのピークはまだ。FRBはさらに金融引き締め姿勢を強化する可能性あり。我々はかなり慎重(Macro Intelligence 2 Partners)。

 

2つの記事とも悲観的な内容でした。さらなる株価下落、及び景気後退入りの可能性上昇を解説しています。

ウクライナ紛争は変わらず続き、地政学リスクは高まっており、世界経済は厳しい方へ向かっていると感じます。

経済は厳しくなりますが、株式を運用する個人にとっては追加投資する良い機会が来ました。株価(評価益)が大きく下落していることもり、目標の現金比率20%も間近に迫ってきました。

円安だけが難点ですが、それを考慮しても割安そうな銘柄が出てくると思います。7月中旬から主要アメリカ企業の四半期決算発表が始まりますが、その前に警戒から株が売られるかもしれません。少し期待して待ちたいと思います。

以上

 

◆参考文献

1)Bloomberg、"売りの幅広さで前例のない相場-大恐慌までさかのぼるデータが示す"

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-18/RDN77HT0G1KW01

2)Reuters、"焦点:米大幅利上げで高まる景気後退懸念、波乱に身構える市場"

https://jp.reuters.com/article/idJPKBN2NX0HG