毎日、2,000万円、2,000万円、うるさいですね(^ ^; 他にネタはないんでしょうか。 ネットでニュースを見ていると、金融庁が作成した報告書の件が盛り上がっています。まあ、ニュース提供者や与党を攻撃したい方にとっては良いネタですね。
つい先日、世界経済フォーラム(World Economic Forum:WEF)という国際機関も、日本の老後はお金がなく大変だよという報告書を公表したとのこと。
ついに国際機関も?しかもこんなにタイムリーに?ちょっとびっくりでした。
ほんまかいなと思い、元ネタを検索すると出てきました(当記事の最下部、参考文献欄に元ネタのURLを添付しています)。以下、要約です。
◆要約
・逼迫した年金制度、退職金制度は退職後の生活に関して、より個人に責任を負わせるようになっている。多くの人々は貯えが不十分だと気づいてる。
・主要6か国の退職者は、8~20年分の老後資金が不足すると見込まれている。特に女性と日本人が長期間。
・個人と政策立案者は老後資金確保を目的とした、個人の投資活動を開始するための行動を起こさなければならない。
この報告書はアメリカ、オランダ、イギリス、オーストラリア、カナダ、日本を対象としていました。日本だけではないんですね。
もう一度、日本のニュース記事に戻ると、一応、他国のことも触れています。文章はちゃんと読まないといけませんね。間違って読み取るところでした(-_-)
以下、同報告書(簡易版)に掲載されているグラフです。
(出典:Workd Economic Forum)
縦軸は年数です。「Average Savings」の幅が貯金額で過ごせる年数、その上の棒グラフ部分がお金がないけど、生きていかないといけない年数です。こう表現すると、きついですね(^ ^;
もう1つグラフがあります。
(出典:Workd Economic Forum)
このグラフは「保有している資産の内、リターンを期待した資産がどの程度の割合か」を表しています。日本がないじゃないかと思ったら、0%のところに張り付いている線があります。。。まさかと思いましたが、そのまさかです。
このグラフは2極化しています。住宅をリターンが期待できる資産と見なせるかどうかが分かれ目で、だからこんなに差があるのかな?
それを確認するため、今回のレポートの原文をチェックしました。以下のURLよりアクセスできます。10ページ目のグラフが、保有する資産の内訳を説明しています(グラフが大きいので、記事内では張り付けていません)。
http://www3.weforum.org/docs/WEF_Investing_in_our_Future_report_2019.pdf
USやCanadaの資産内訳をみていると、25歳、40歳時点でEquity(株)の割合がかなり大きいです。住宅はどれだ。。この中に入っているのかな、、、入っていない?
よくわからないので考えるのを止めました。。住宅以前に、(この報告書では)アジア以外の国は若い時から、Equityに投資しているというのがわかります。
いやいや、こんなに違うとは思っていませんでした。これはショックでした。。でも自分自身のことを考えると納得です。私も1年前に投資を始めたばかりですし。。がんばります(-_-)
最後に。気になったのが世界経済フォーラムが今回の報告書を発表したタイミングです。6月13日に発表しています。日本の金融庁がレポートを発表したのはつい先日(6月初旬でしたっけ?)です。タイミングが合いすぎています(^ ^;
世界経済フォーラムが報告書を公表するから、その前に日本が先に発表したのでしょうか?今は色々世間を賑わしていますが、 投資が注目されているので、また私も仲間が増えるとうれしいです。
以上
◆参考文献
1)World Econonic Forum, Retirees worldwide will outlive their savings by a decade – and women will fare worse
2)Grape, "金融庁「老後2000万円」報告書の本当の狙い"
3)World Econonic Forum, Investing in (and for) Our Future
http://www3.weforum.org/docs/WEF_Investing_in_our_Future_report_2019.pdf