P&Gの分析記事を読みました。現在の株価は高すぎるよという内容です。以下要約です。
◆要約
・P&Gの株価はこの1年で46%上昇、過去最高値となった。
・P&Gは50以上のブランドを所有。同社売上トップ20の商品の内、17はアメリカで1位、もしくは2位のシェアを持つ。
・現在のP&Gの評価と、現実的な成長の見通しはかけ離れていっており、P&Gには悲観的。
・Seeking Alphaの(最近追加された新機能の)分析ツールによると、ValueはC-、GrowhはD+、ProfitabilityはA+、MomentumはA、EPS RevisionsはA-。
・P&Gは昔からディフェンシブ株として見られており、現在はグロース株のように取り引きされているが、何れでもないと考える。
・ハイマージンが良い投資になるとは考えない。
・投資家はリターンを期待しリスクを負っているので)同社の株価は下がるべき。
・DCF(Discount Cash Flow)法で企業価値を算出すると株価は$89。
この記事の中では各種データを用い、成長の期待度が高すぎるよということを警告しています。悲観的というわけではなく、株価が高すぎるという主張です。
私は自分が保有するP&G株を売却しようかなと考えています。(S&P500 indexよりもリターンが高いという)私の投資方針に合わないのと、繰越した損失があるためです。繰り越した損失は140万円くらいあるんですよね(^ ^; とてもあと3年間の配当金だけでは相殺できません。
そう考えていた時に今回の記事を見つけました。確かに(過去10年スパンで見ると)最近は株価が上がりすぎと感じます。
P&Gはブランド力があるので魅力的な銘柄です。ただ、これからも大きな成長が期待できるかというとそうは思えないので、株価の上昇にはあまり期待できません。となると大事なのは配当率です。これが高くないと同銘柄を保有する意思が失せます。記事の筆者の指摘には頷けます。
なぜ人々はブランド品を買うんでしょう?今回、記事を書きながら思いました。信用度が高いから、それと自慢できるから、でしょうか。私の頭ではこの程度しか思いつきません。
私はスマホはiPhoneしか使ったことがありません。これは私の性格でもあるのですが、考えるのが面倒だからです(^ ^; そして、iPhoneだったら大丈夫だろうということでiPhoneを選択し、ずっと使い続けています。これもiPhone、Appleブランドを信用しているからだと思います。
(バッグや時計など)装飾品のブランド品は、もちろん信用度が高いから買われると思います。それと自慢できるから、承認欲求を満たしたいから購入される顧客も多いのではと感じます。
信用、承認欲求、ユーザーの両方を満たせるブランドは強そうですね。P&G社製品のような生活必需品を自慢できるから、という理由で購入されるユーザーは多くないと感じるので、P&Gは信用で勝負していくしかないのでしょうか。生活必需品は差別化が難しそうです。
今回はブランドのことを考える良いきっかけになりました。今後の銘柄選択のためにも、ブランドのことはもう少し学んでみたいです。
以上
◆参考文献
1)Seeking Alpha, "Sell Procter & Gamble Co.: A 'Pretend' Growth Stock"
https://seekingalpha.com/article/4271024-sell-procter-and-gamble-co-pretend-growth-stock
2)Seeking Alpha, Quant Ratings, Factor Grades And Comparison Data For Stocks
https://seekingalpha.com/article/4267278-quant-ratings-factor-grades-comparison-data-stocks