Philip Morris(以下PM)の株価が大きく上昇しました。同社のQ2の決算発表を受けて、前日比で+8.21%(+$6.66)アップです。CNBCの記事を要約しました。
◆要約
・PMのQ2の決算結果は市場予想を超える。売り上げは予想$2.19Bに対し、結果$2.31B。同社の株価は前日比で10%近く上昇。同社のiQOS製品が伸びていることが背景にある。これに伴い、年間予想も上方修正。
・FY19Q2の紙巻たばこの販売数量が3.6%減少した一方、iQOSは37%増加。
・PMはここ数年、煙を出さないタバコへ移行する戦略をとっており、現在もそれを徹底している(同社CFOコメント)。
・FY19Q2、iQOSはロシア、西ヨーロッパで好調であった。PMはiQOSのシェアを上げるため、各地域へ投資を行ってきた。特にロシア市場が大きい。ドイツ、イタリア、スペイン、日本でのシェアも向上。
・今年、アメリカのFDA(Food and Drug Administration)はiQOSを許可。Altriaはアメリカ市場でiQOSを販売予定。この夏、まずはアトランタ州からスタート。PMは同社がiQOSから得た経験をAltriaと共有、Altriaのアメリカ市場でのiQOS販売活動の助けとなっている。
・Altriaの子会社であるJuulは、世界市場で電子タバコを販売中。Juulの存在はPMの売り上げに影響していないと、PMはコメント。PMは自社でも電子タバコへ投資中。
今日、朝起きてPMの株価を見てびっくりしました。将来の見通しを悲観され、株価は低迷、配当率も異常な高さのあのタバコ企業の株価が、たった1日で$6.66アップですよ!
F19Q2の売り上げが、同社の前回予想値より5%アップです。確かに優秀な成績ですが、こんなにも株価に影響するんですね。
市場が「もしかしたら、iQOS(加熱式タバコ)は思ってたより売れるんじゃないの?」と考えているんでしょうか。Altriaもこの結果を受けて、2.18%($1.08)アップです。
明日以降のタバコ銘柄の株価に注目したいです。下がっていくなら、加熱式タバコがあっても、タバコ企業はやっぱりこの先厳しいと思われているのかな(^ ^;
以上
◆参考文献
CNBC, "IQOS boosts Philip Morris International’s quarterly profit, revenue. Stock jumps"