コンチネンタルはドイツの会社です。自動車に必要な部品やタイヤを作るメーカーです。この会社では内燃エンジンの開発に25,000人が携わっています。
ガソリン車から電気自動車へ移行している世の中の流れを受け、同社は2025年にこの内燃エンジンの開発を終了する計画です。現在開発に携わる25,000人は成長分野の職種に転換させていくという同社の方針を紹介する記事を読みました。
◆要約
・今後、10年間で自動車市場は2倍(19年の2兆7800億ユーロから30年の5兆5000ユーロ)へ拡大。成長のほとんどはソフトウェア。
・19年の市場規模の内、大半の2兆4700億ユーロはハードウェア。30年にはハードウェアの市場規模が2兆8000億ユーロなのに対し、ソフトウェアは2兆7000億ユーロの見込み。
・ソフトウェアの内訳は、自動車へ搭載される分が1兆2000億ユーロ、SaaS(サース、Software as a Service)が1兆5000億ユーロ。
・コンチネンタルが力を入れる分野は、道路データをクラウドに収集するシステム(eHorizon)と、ソフトウェアを無線通信で更新する電気/電子アーキテクチャー。
・(集めた道路データで)道路の状態を事前に把握しておくことで、快適、安全な運転を実現させたい。
・現在の車は数十個のECU(Electronic Control Unit)から構成されるが、2030年には2~3個のスーパーコンピューターから構成されるようになる。これにより、大規模かつ無線通信でのソフトウェア更新が可能となる。
日本を支える自動車産業の行く末に関わる話です。車にはたくさんの小さなコンピュータ(ECU)が搭載されていることは私も知っています。高級車では100個くらい になるそうです。
それが10年後には2~3個に統一されるというのはちょっと信じがたいですが、EVだとそのような構成でできてしまうということですね。
現在の日本の自動車産業は、トヨタ自動車を頂点に世界に通用する業界です。コンチネンタルが言うように、この10年で劇的に業界が変わっていくとなると、海外企業の変化のスピードに、日本企業が付いていくのは厳しいんじゃないかと感じてしまいます(^ ^;
コンチネンタルのような自動車部品メーカーを日本の企業に当てはめると、デンソーやアイシン精機になりますかね。これらの企業は超優秀な企業で、トヨタ自動車をはじめ、日本の各自動車メーカーを顧客にもっているので、市場の要求にはもちろん答えられると思います。
ただ、スピードとなると私は自信がありません。また、今世の中にないものを作っていくことになるので、日本企業の不得意分野のような気が。。さらにソフトウェアが肝となると不安が尽きません(^ ^;
私は自動車業界に詳しいわけではないので、ただの素人の意見です。ただ、(日本の自動車産業が衰退していくという)最悪のケースは想定しておきます。もしそうなったら恐ろしいですけどね(^ ^;
自動車産業のことも今後、調べてみたいです。これだけ市場が拡大するなら、株は保有しておきたいです。たしか、AppleやGoogleも何かしら自動車産業へ投資していましたよね?こんなことも私はまだ理解していません(^ ^; まずは身近なところから調べてみます。
以上
◆参考文献
日経XTECH, "2万5千人のエンジン技術者を配置転換、コンチネンタルの決断"
https://tech.nikkeibp.co.jp/atcl/nxt/event/18/00071/072400002/?n_cid=nbpnxt_mled_dm