市場の予想通り、0.25%の利下げが決定しました。パウエルFRB議長の会見後、ロイターが専門家のコメントを集めています。以下要約です。
◆要約
・今年は2~3回、来年は1回の利下げ可能性ありと市場の予想通り。年末に向け利下げ圧力が高まる(USバン・クアセント・プライベート・ウエルス・マネジメント・グループのグローバル投資ストラテジスト )。
・FRBのコメントは利下げの緊急性があるように感じられない。9月の利下げはないかも(サビルス(ニューヨーク)の主席エコノミスト)。
・アメリカ10年国債利回りは直近15分間の間で、1bpのレンジ内で推移。市場の反応はなし。FOMCの結果は想定よりもややタカ派より。ただし、緩和の可能性は残す (INTL FCストーンの店頭外為・金利部門マネージングディレクター)。
・FRBは市場へ伝えるメッセージの内容に注意を払っている。2か月早いバランスシート縮小終了の市場への影響は軽微。ただこの行為は、景気拡大維持のため、できることはなんでもするというFRBの方針を反映させたもの。また、世界経済の動向を注視しており、(欧州PMI等)海外の主要指数が改善しなければ、9月に0.25%の利下げをする可能性は高い(RBCキャピタル・マーケッツのシニア米国エコノミスト)。
・今後1年間で市場はあと2回の利下げを織り込んでいるが、確実性は高くない(ヒュー・ジョンソン・アドバイザーズ(ニューヨーク)の最高投資責任者)。
・内容はほぼ予想通り。フォワードガイダンスもこれまでとほとんど変わらず。今後数か月間の判断は、様々な選択肢があるということを示している(シチズンズ銀(ボストン)のグーバル・マーケッツ部部長)。
・今回の利下げはあくまで予防的。9月の利下げはないだろう。追加利下げのサインがあまり見えないため、今回の株価下落に至った。ただし、アメリカ経済は堅調に推移しているとFRBは判断しており、悲観的な反応は短期的なものとみる(コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークの最高投資責任者)。
専門家の見方は、概ね予想通り、ただ追加利下げの可能性については、個人間でばらつきがあります。
今回のFOMCの結果を受けて、NYダウ平均は$-333.75下がりました。結構下がりましたね。それだけ、市場は追加利下げを期待していたということでしょうか。
私は今回のパウエルさんの会見記事を読んで、アメリカ経済は堅調だよ、問題ないよとFRBは言ってくれていると捉えています。
ということは、アメリカ企業の業績も堅調、(利益確定のための調整はあるかもしれませんが)株価も堅調に推移するということですね!?
ということで、引き続きアメリカ株への投資を続けていきます。ちょっと下がってくれたので、一旦ここで株を買いますかね。市場が安心してまたここから上がるかもしれませんし。(悪いニュースが出てこなければ)今日の夜、私にとって初ETFとなるVOOを買います。
以上
◆参考文献
ロイター、"米FRBが利下げ、資産縮小終了も前倒し:識者はこうみる"
https://jp.reuters.com/article/fomc-instantviews-idJPKCN1UQ2KY