Altriaが35%の資本をもつJUULに関するニュース記事です。中国企業と手を組み、同国の市場へ参入します。
◆要約
・JUULが京東(JD.com)と提携。京東は中国のEC大手。京東のオンラインストアで、JUULの電子タバコを19年10月までには販売開始する。
・JUULは今後15か月で1億ドルを投資予定。マーケティングやブランディング目的。
・JUULはニコチンソルトを開発した企業。本社はサンフランシスコ。2018年12月、AltriaがJUULへ128億ドルを投資。JUULは世界最大の電子タバコ企業として成長している。
・今回、JUULはアメリカ投資会社のベインキャピタルと提携し、中国市場へ参入。JUULは今後、自社サプライチェーンの構築、人材確保を目指す。
・アメリカでは電子タバコに対する規制がさらに強まるとみられる。それに代わる市場開拓が必須。さらに、2019年の売り上げ目標が前年比3倍の34億ドルということもあり、海外進出は必然の成り行き。
・中国の電子タバコ業界では2019年上半期、資金調達した案件が200件以上と、同市場へ資金が集まっている。
・ただ、中国の電子タバコ市場は未整備状態。19年10月に中国の国家基準が定められる可能性があり、規制の内容次第ではJUULの中国での活動に大きな影響を及ぼす。
アメリカでは紙巻きタバコの需要減、そしてそれに代わる新たなタバコに対して規制が始まっており、Altriaの株価も下がる一方です。
対して、同社傘下のJUULであれば、世界中のどこでも販売できますので、今回のニュースはAltria株を持つ私には朗報です。
記事によると、JUULは2016年に一度、中国での販売を検討したが、当時は同国に電子タバコ市場がなかったとのこと。今は中国で電子タバコの認知度が高まってきたので、今回の参入に至ります。人口はとんでもなく多いので、今後の行く先が楽しみです。
記事にもありますが、目先の気がかりは、行政による規制です。ある程度は仕方がないですけど、販売できなくなるような規制だけはやめてほしいです。もしそうなったら、さらにAltriaの株価は下がると思いますので。
今回、ネットで調べてJUULの電子タバコを初めて見ましたが、デザインは、、正直いまいちです(^ ^; USBメモリを長くしたような形をしているんですね。もうちょっと、何とかならなかったのかな。。。
と思ったら、USBポートに差し込んで充電できるようになっているんですね。デザインはUSB規格ありきだったのか。それでも、技術的に可能ならデザインは改善してほしい。改善すればもっと売れそうな気がします。
JUULの電子タバコは、USBポートに差し込んで充電できる環境が整っていないと使いづらいですね。外出先でPCを使う習慣や、スマホが普及してる国でないとJUULの需要は期待できないのか。
タバコを吸う習慣がある国なら、どの国でも参入できるというわけではないんですね。私はタバコを吸わないので、今回調べてみて初めて分かりました。こういう気づきは面白いです。
遅くとも10月までには、JUULの電子タバコが京東のオンラインストアで販売開始されるということなので、もうすぐですね。この動向には注目したいです。Altriaに関して、最近良い話を聞かないので、期待しています。
以上
◆参考文献
日経新聞、"米電子タバコ大手、中国にも食指 京東と提携[36Kr]"
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48368070Y9A800C1FFE000/