8/9付のCNBCの記事です。貿易戦争の激化、世界の不確実性が増す中、サプライチェーンの影響をあまり受けないソフトウェア企業は、ハイテク企業の中でもお薦めだよという内容です。
◆要約
・投資家がリスク資産から退避する時、たいていハイテク株は暴落する。
・S&P500の(その他セクターは39%なのに対し)ハイテクセクターは売上高の58%を海外市場に依存するため、ドル高はハイテクセクターに、より悪影響を及ぼす。
・貿易戦争がさらに悪化するなら、半導体企業やAppleなどの供給網は大きな影響を受ける。
・だが、Microsoftのような企業向けソフトウェア会社は安全な退避先になっている(比較的不況に強い)。供給網や製造拠点にあまり影響しない事業のため(ウォール街のアナリストや投資家が注目)。
・7/8~8/7の間、S&P500のハイテクセクター指数が1.7%下落(全体では1.4%下落)したのに対し、Microsoftの株価は1.4%上昇。
・代表的な企業向けソフトウェア会社は、Microsoftの他にSalesforceやTwilioなど。Carl Icahn氏(アメリカの投資家)は同種のソフトウェア会社の中でも、Clouderaを有力な投資先としてみる。
・しかし、全ての企業向けソフトウェア会社が万全というわけではない。7/8~8/7の間、Salesforceは6%、Docusignは11%、ZenDeskは14%、それぞれ株価が下落。前述のTwilioも今月に入り、6%以上の下落。
・同種のソフトウェア企業は投資が必要なので、(DataTrekの共同創業者など)そこまで安全な投資先とは見ない人もいる。
サプライチェーン、ドル高からの影響が比較的少ないので、今、企業向けソフトウェア会社はハイテク企業の中でも良い投資先というのは理にかなっているかなと思います。
ただ、それぞれの企業のことを理解するのが私には大変です。例えば、Microsoftは1番身近なソフトウェア企業ですが、同社が提供するクラウドサービスのことは私はよくわかりません(^ ^;
Salesforceも私が勤める会社、業界でも導入されており、まあなんとかわかります。ただ、使ったことがあるというレベルで、強みとかは全くわかりません。Docusignは名前くらいは知っています。
Twilio、ZenDesk、Clouderaは初めて聞いた名前です。ネットで検索してみましたが、日本語のサイトがすぐ出てきました。何れも、その業界では知られた企業なのかな。
ちなみに、この記事の中で紹介されたソフトウェア企業は、何れもSBI証券で購入できます。この中で配当があるのはMicrosoftだけです。また、Clouderaの株価は$6台です。大丈夫なんかな(^ ^;
Microsoftは気になっていた銘柄ですが、ちょっと今は及び腰かな。配当率が1.5%を切っており、魅力が減っています。今年に入り、株価が$30も上がっているんですね。
ソフトウェア企業は長い間、第一線で活躍している印象はありません。技術は進歩し続けているので、この業界の宿命でしょうか。潰れているというイメージもないし、どうやって生き残っているのかな?買収されている?
まずはこの業界のことをもっと勉強してみます。業界というより、企業毎に理解していったほうがいいのかな。それぞれ提供しているものが全く異なりそうですし。今回は、またひとつ新しい業界を知れてよかったです。
以上
◆参考文献
CNBC, "Investors are buying up these ‘tariff-proof’ tech stocks to keep exposure to the sector"