8/1付の日経新聞の記事です。アメリカの大手ライドシェア企業のLyft(リフト)社長が、楽天の三木谷さんと対談しました。テーマはモビリティの未来です。以下要約です。
◆要約
・アメリカでは自動車の96%が駐車場に止まっている。一方、平均的な家庭は年間100万円以上を自動車に費やす。
・ワンストップで、低コストな移動手段を人々に提供し、世界を変えたい。タクシーやリムジンの単なる代わりではなく、移動性を変える。自動運転は選択肢の1つ。
・実現できれば、人が車を所有しない世界になる。私(リフトの社長)の娘は車を持たないのでは。
・そうなると、道路の設計も変わる。駐車場は不要となる。
・ライドシェア(リフト)ではドライバーの評価を見て、ドライバーを選択可能。そのため、タクシーより安全と考える。
・ウーバーやリフトはかなり便利。日本と違い、世界はすでに移動性が変わっていっている(三木谷氏コメント)。
自動車の稼働率という考え方は、私にはすごく新鮮でした。宿泊施設やビル、飛行機、工場の設備などで稼働率という言葉はよく聞きますが、自動車では初めてです。
確かに車は動いていないことが多いですね。タクシーも駅周辺によく停車しているし、一般家庭の車はかなり稼働率が低そうですし、そもそも夜は動いていない車が多いし。無駄ばっかりですね。指摘されて初めて気が付きました。
リフトの社長(ジョン・ジマー氏)は、娘さんは車を所有しないだろうとおっしゃっています。娘さんが何歳かはわかりませんが、今から20年後にその時代が来るとなると、遠い将来ではないですね。
人々が車を持たない世界というのを今まで想像したことがありませんでした。ドラえもんのようなSFの世界ですね。非常に楽しみで、わくわくします。
一方、人々が車を所有しないとなると、自動車関係の企業、従業員は大変です。ただ、車の稼働率が高くなると、車の劣化が早くなります。その分、車が売れることになるので、車の需要が激減するということにはならなさそう。
でも、車を購入するのは個人ではなく企業が中心になるので、個人の好みが繁栄されなく、決まった車ばっかりが売れるかもしれません。となると、やっぱり自動車関係の企業は生き残りが大変そう。
日本はどうなりますかね。リフトの社長が言うような世界は来るとは思いますが、スピードはやっぱり遅くなりそう。日本は自動車産業に支えられている人口が多いので、意図的に世界に遅れて進んでいくかな。個人が車を所有する環境は、なんとか残そうとするかもしれません。
いやー、とにかく将来の車の世界は楽しみです。あと5年も経てば、少しずつ環境の変化が見られるかな?資金に余裕があったら、UberやLyftに投資してみたいですけどね。今の限られた資金の中では、勇気がありません(^ ^; 業界のニュースだけは追い続けたいと思います。
以上
◆参考文献
日経新聞、"米リフト社長「人々は車を所有しなくなる」"
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48083480R00C19A8X30000/