8/23、中国がアメリカに対する新たな関税を発表した後に、トランプ大統領がツィッターで発言しました。その内容に関するCNBCの記事です。
◆要約
・8/23、トランプ大統領は中国の代わりをすぐに探し始めるよう、自国の企業へ要求。会社をアメリカへ移動させること、製造を同国で行うことも含む。
・中国から届くフェンタニル(合成オピオイド。麻薬扱いの麻酔・鎮痛剤)を全て検査、輸入禁止するよう、トランプ大統領はアメリカの運送業者(FedEx、Amazon、UPS、United States Post Office含む)へ指示。
・中国からの追加関税に対して、8/23の午後に応答することも同大統領は明言。
・この大統領のメッセージに対し、現時点でホワイトハウスの返答は無し。同大統領がどのように、また何の権限の基に、前述の指示を出すのか、出したのかは不明。
・UPSやFedexは国の法律、政府の指示に従い事業を行うとコメント。
自国の企業に中国から出ていくよう、トランプ大統領がここまで明言したのは初めてでしょうか。
中国から他国へという流れは貿易戦争が始まってから続いています。長い目で見ると、この動きは止まらないんだろうなと感じていました。
貿易戦争はどんどんエスカレートしており、その中で今回のトランプ大統領の発言です。前述の流れは確実に、そして想定より早く実行されていくことになりそうです。
電子機器や半導体メーカーは中国のサプライチェーンに大きく依存していると思いますので、中国から他国へ移る中で、どのように株価に影響していくか注目したいです。
半導体チップの受託生産で世界シェアNo.1のTSMCは台湾の企業ですし、半導体の組み立て工場は中国以外のアジア各国にもあるようなので、半導体企業が中国外へ出ていくのは、現実的のような気がします。あ、アメリカが台湾を支持しているのは、こういう背景があるからなのかな。
貿易戦争激化により株価暴落の動きになるのであれば、(半導体メーカーであり、最近ソフトウェア企業買収を進めている)Broadcomは狙いたいです。リターンが大きく、高配当率なのが魅力です。
あと、(ネットワーク機器大手の)シスコシステムズもいいですね。今後、株価の大きな上昇は難しそうですが、配当は期待できます。5G話題の盛り上がりで株高となっていましたが、FY19Q4の決算発表内容が良くなく、ここ最近株価が下落しています。
大きな成長は難しいかなと思いますが、安定し、息長く事業を継続できそうですし、かつ配当率も3%程度あるので魅力です。
この2銘柄の動向には注目していきたいです。その他にも選択肢を増やしたいです。選択肢が、視野が狭いのが最近の悩みどころです(^ ^; この貿易戦争の機会に、中国外へ出ていこうとしている企業の名前に注目し、視野を広げていきたいです。
以上
◆参考文献
CNBC, "Trump says he’s ordering American companies to immediately start looking for an alternative to China"