今週に入り、私の保有銘柄株価の動きがおかしいです。9/9(月)にMastercard、Visa、P&Gの株価が大きく下げました。NYダウ平均やナスダックはほとんど動いていていないのにです。
まあ、調整かなと自分に言い聞かせ、次の朝起きると、同じ銘柄が2日続けて大幅下落です。しかもまたNYダウ平均やナスダックには動きがないのに。これはちょっとおかしいと思っていたところ、CNBCにこの背景を説明する記事が掲載されていました。9/10付のものです。以下要約です。
◆要約
・Bespoke Investment Group(コンサルティング会社)によると、ここ最近のバリュー株へのシフトは投資家が、直近の国債金利の上昇に過剰反応しているか、もしくはさらなる上昇を期待している可能性がある。
・Momentum factor ETF、Value factor ETF(何れもiShares)、2つのETFを比較すると、9/9、9/10の2日間で、モメンタム(勢いのある)株は2.8%下げ、バリュー株は3.5%上げた。
・Momentum factor ETFを構成するトップ5はV、MA、MSFT、PG、DIS(Walt Disney)。Value factor ETFを構成するトップ5はT、INTC、IBM、PFE、BAC。
・モメンタム株とバリュー株の相関関係は、アメリカの10年国債の金利を追従する。しかし、この2日間は大きく乖離している(下記グラフ参照)。
・アメリカの長期国債は上昇しており、今月、FRBが利下げを実施しても、この動きは続くだろう。他国の中央銀行が量的緩和を行っているのとは対照的。
・このバリュー株へのシフトは投資家が景気後退を懸念し、より安全な株への資金移動を示している可能性あり。
・国債金利が下げ止まり、上がっていくなら、企業の将来の収益は下がり、借入金のコストは上がる。そして、グロース株は高PERを保ったまま下落する(Bespoke Investment Groupのアナリストコメント)。
<グラフ>
19年4月にブログを初めて以来、株価のこんな動きは始めて見るので、何が起こっているのかさっぱりわからず不安でしたので、この記事はありがたかったです。
1点気になる点が。この記事では、バリュー株へのシフトは、投資家が景気後退を懸念していることが背景にあるかもよと指摘しています。今週に入ってから、米中協議の進展期待や、景気後退懸念が少し和らいだなど、前向きなニュースを目にしていたので、この指摘は気になります。平均株価が上昇していますが、油断はしないようにしたいと思います。
Mastercard、Visa、P&G株価の爆下げは辛いところですが、夢から覚めた感じです。ちょっと、上がりすぎでしたからね。いいように言えば、気が引き締まりました(^ ^;
今週に入り、株価の動きが大きいですが、これが景気サイクルによって、人気銘柄が変わるということなんでしょうか?ちょっとまだわかりませんが、今後のニュースを追いかけていきたいです。
今回、バリュー株へ資金が大きく移動しましたが、(プロは別として)いちいち保有株を変えているとコストがかかりますね。追従しようとしても、プロが銘柄を入れ替えた後なので、旨味はほとんど残っていないような気がしますし。
あまりに動きが大きいので、市場の動きに追従したい気持ちも少しありますが、素人の私は何もしないようにします。我慢ですね(^ ^;
余談ですが、モメンタム株(Momentum sotck)はどう訳したらいいんでしょうかね。グロース株とは区別されているようです。ネットで検索してみましたが、良い日本語が見つけられず。勢いのある株?まあ、わかりますが、しっくりきません(^ ^;
以上
◆参考文献
CNBC, "The huge and swift shift into value stocks from momentum shares may be all about rates"