10/1付けのCNBCの記事を読みました。今月より主要企業のFY19Q3の決算発表が始まります。その決算内容は前年と比較し、悪化することが見込まれています。特に関税の影響を受ける情報技術企業の見通しが暗いです。以下、記事の要約です。
◆要約
・29社の情報技術企業は、FY19Q3決算の益見通しを下げる。これらの企業は収益に待ち受ける難局を警告する。今のところ、S&P500企業のFY19Q3の収益は前年同四半期と比較し、3.8%低下する見込み(下記グラフ参照)。
・業績見通しを下げる企業が29社というのは、(金融データ、分析の市場調査会社である)FactSetが2006年にデータをトラッキングし始めて以来、一番大きな数字。
・半導体や設備など、関税に影響を受けやすい企業は、特に収益が低下することを見込んでいる。前年同四半期と比較し、30.3%減(前回予想は22.1%減)。Micron(MU)は84.9%の大幅減。
・電子機器、電子部品の企業も8.9%の減少が見込まれる(前回予想は4.4%)。
・米中貿易協議がすぐに合意に至らない限り、企業の今後の収益予想は悪くなる一方。また、貿易戦争の影響は数か月内には表面化しない可能性もある。
・Institute for Supply Manufacturing(ISM)が10/1に発表した製造業景況指数は2009年6月以降で最も弱い数値、関税の影響を受けていることを示す。
<グラフ>FY19Q3収益予想、セクター別
(出典:Factset)
10/1、10/2とアメリカの株式市場は2日間続けて大きく下げました。アメリカの景気後退が懸念されています。
主要企業のFY19Q3の決算発表はまだこれからです。始まったらどこまで下げるんでしょうね(^ ^; 決算発表内容は悪くなりそうと、ある程度織り込まれているのかな?
さすがのアメリカもいよいよ景気が後退していきますかね?明日以降の株価の動向にも注目していきたいです。
ここで、米中関係悪化のニュースが出れば、株価はさらに下がります。逆に改善するというニュースが出ても、今まで通り株価は反発しますかね?悪い指数が出てきているので、反発してもそこまで株価は戻らないかもしれません。
私がアメリカの企業側だったら、ほしいのは関税の税率を下げる、撤廃するなどの前進です。米中協議は順調に進んでいるよ、来月また協議するよ、などの情報があっても、企業の業績はほとんど改善しないと思います。
サプライズで、関税撤廃!という可能性もなくはないですが、まだまだ米中協議は続く可能性が高いと思っています。
ですので、FY19Q3の決算発表シーズンが本格化すると、株価はまだ下がりそうです。ボーナス時期はまだですが、大きく下がれば、少々無理して株を購入したいと思います。
以上
◆参考文献
CNBC, "Tariff-hit tech companies are telling markets to prepare for the worst from earnings"