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米ミレニアル世代のお金の使い方、潤う業界は?

10/11付の日経新聞の記事を読みました。元ネタはアメリカの調査会社であるCBインサイツのレポートです。ミレニアル世代という言葉があります。2000年代に成人、もしくは社会人になる世代(1981年~1996年生まれ)を指します。この記事では、同世代の存在で恩恵を受ける業界について解説されています。以下、記事の要約です。

 

◆要約

・ミレニアル世代はこれから数十年、最も支出が増える世代となる。また、同世代の祖父母(ベビーブーマー)、両親(X世代)からも資産(30兆ドル)を受け継ぐ。

・多くの業界は、ミレニアル世代の需要を取り込もうと変化中。特に同世代から恩恵を受ける業界は次の5つ。①フィットネス、②旅行、③スキンケア、④自動車、⑤資金の管理。

①フィットネス

・ミレニアル世代は体形への関心が高い。年間70億ドル弱を同業界で支出する(X世代やベビーブーマーの約2倍)。

・従来型のジムではなく、格安ジムや(特定のエクササイズに特化した)ブティックジムを選択する。2015年、20ドル/月のジムが70%増加。ブティックジムは2012~2015年に70%増加(暗闇バイクジム、ボクシングジム、バレーの手すりを使ったジムなど。

・ミレニアル世代は運動を集団行為とみなす。ブティックジムへ通う理由を(他の人も参加するという)コミュニティ面を重視するとした会員は63%(2014年の調査結果)。

アメリカのフィットネス市場は2011~2015年の間で20%拡大。

②旅行

・ミレニアル世代は安価な手段で、オーダーメイドの旅行を好む。

・同世代は旅行のための貯蓄を優先、借金返済、住宅購入は後回し(2016年、Airbnb調査)。動画配信サービス、コーヒー、お酒、炭水化物、セックスよりも旅行優先(米誌フォーブス)。

・同世代は旅先の本質を探す。(AirbnbやVRBO等の)民泊サービスがこの欲求に応える。また、コストも重要。ミレニアル世代の85%が複数サイトをチェック。

・旅行のトレンドはSNSから。ミレニアル世代の87%がFacebookを活用。同サイトは旅行に影響力のあるSNSの中でNo.1。

・民泊に対抗するため、ホテルチェーンも対策を練る。安価な宿泊費提供のため、部屋は小さく、パターン化、スマホでチェックイン(Tru)。スタッフから宿泊客へのおすすめ情報提供(ハイアット・セントリック)。交流のための親睦会開催(レジデンス・イン・マリオット)。

・若者を取り込むと年配者も取り込める。逆に、年配者向けホテルに若者は付いてこない(スマッシュホテルズ)。 

③スキンケア

・ミレニアル世代の化粧品購入額は2年前と比較し、25%アップ(2017年。NPD調査)。同世代は毎日6点以上化粧品を使用し、その他世代よりもはるかに化粧品の購入額が多い。

・世界の化粧品市場は約5300億ドル(2017年)、2023年には8000億ドルに達すると見込まれる。2010年~2015年の間、上位10社のシェアは6%低下。一方、中小ブランドは5%上昇(大手監査法人デロイト)。

・この変化の背景にはミレニアル世代が影響。同世代はYoutube含むSNSで化粧品を探す。2016年~2017年、Youtubeでのビューティー動作再生回数は前年比60%増の2190憶回。ネット中心にD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)を行う企業も登場。グロッシアー(Glossier)の売上高は2018年に1億ドルを超える。

・実店舗もタレントの使用、韓国ブランド化粧品の独占販売、特定ブランド品の注力販売などで対抗する。

・ミレニアル世代は費用は抑えたいが、持続可能、天然素材を採用する質の高い製品も好むというデータあり。

④自動車

・ミレニアル世代も運転を好む。走行距離は親世代より上。ミレニアル世代はコンパクト、低燃費、セダンを好む。売れ筋ベスト3はホンダ、トヨタ、日産。若いミレニアル世代、及び以降の世代(Z世代)の86%は購入対象の車としてセダンを選択する。

・市場はトラック、クロスオーバーSUVが売れ筋。多くの自動車メーカーはセダンをラインアップから外す傾向に。

アメリカの自動車市場は今後もセダンが30%のシェアを占めると予測される。ミレニアル世代のトレンドからは、主にアメリカ以外のメーカーが恩恵を受けると見込まれる。 

⑤資金の管理

・ミレニアル世代は祖父母、親世代が同年代だったころよりも収入は少ない。多額の学生ローンを抱えるも、貯金に励む。資産管理アプリを利用する割合も大きい。

アメリカのスマホユーザーの半分以上が銀行アプリ(フルサービス)を、約5分の1が家計簿アプリを使用。後者の利用者の7割がミレニアル世代。

・ネット銀行には商機。2020年だけで、大手10行の預金の内、3400億ドルがネット銀行に移ると見込まれる(米コンサルティング会社CG42)。

・ミレニアル世代はロボアドバイザー投資も支持。米ロビンフッドの利用者の8割がミレニアル世代で、その平均年齢は26歳(2015年)。

 

ちょっと長い記事でしたが、アメリカの消費トレンドが覗けて、面白かったです。ミレニアル世代は、上の世代が同年代だった頃と比較し、収入は少ないというデータになっているんですね。外国との競争のせいなのか、生活費の上昇か、その両方でしょうか。

 

記事は5つの業界を挙げてくれましたが、どこも競争が激しそうです。長期投資しようと思うと、長期間、安定し、かつ差別化できそうな業界、企業を選びたいです。どれもなかなか簡単ではなさそうです(^ ^;

 

個人的には選ぶならスキンケアと自動車ですかね。スキンケアはニーズを捉え、ブランド戦略が成功すれば、差別化できそうです。P&GもSK-IIというブランド商品を保有していますが、なかなか支持されているようです。

 

あとは車かな。将来、個人が車を所有しない時代が来るという方もおり、これから大きく変わる業界ですが、そう簡単に参入できる業界ではないと感じます。業界の中で生き残りそうな企業の銘柄であれば期待できそうです。

 

残りのフィットネス、旅行、資金管理業界はちょっと自信がありません。フィットネス業界はトレンドの移り変わりがありそうで、長期間ユーザーから支持してもらうというのは、なかなか苦労しそうです。トレンドに沿って、提供するサービスを変えていくしかないのかな?

 

余談ですが、暗闇バイクジムのSOULCYCLEは日本にも輸入され、FEELCYCLEという名で全国で展開されています(私も通っています)。

 

旅行と資金管理業界は差別化が難しそうです。そして、コスト競争も激しくなるような気がします。先行者であればなんとかなるのかな?

 

ただ、記事が解説してくれているのは、(自動車以外)これまで別のところに流れていた資金が、これらの業界に入ってきているよということなので、何れの業界も成長していくはず。関心を持たなくてはだめですね。今後、株式投資に関する情報を探す際は、今回の5つの業界のことも意識したいと思います。

以上

 

◆参考文献

日経新聞、"車・旅行… ミレニアル世代の恩恵受ける5つの業界"

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50728630Y9A001C1000000/