11/9付のReutersの記事を読みました。先週、Reuters Global Investment Outlook 2020 Summitというものが開催されました。そこでのファンドマネージャー達の景気に対する意見が記事になっています。以下要約です。
◆要約
・来年景気後退に陥る確率は(数か月前の75%から)40%に低下。今年は米中貿易摩擦の悪化、製造業指数、CEOの自信、設備投資の低下があり、景気後退に陥る可能性は高かった。そこから、企業の良好な業績結果、強い雇用指数、賃金上昇の頭打ちなど、経済に良い兆候が見えている(アメリカの投資会社DoubleLine Capital)。
・FRBの継続した利下げも景気に対する懸念を和らげる。
・2018年初め、FRBは利上げ方針で、我々は景気後退に陥ると思っていた。同年12月の利回りの急上昇を受け、FRBは方針を変更。予測不能な出来事がない限り、近い将来、景気後退には陥らない(Vanguard)。
・経済の拡大はもう少し続く。もしかしたら、もっと長いかも。景気サイクル終盤に我々が通常見る、経済の余剰はない(債券運用会社Pimco)。
・各国政府の景気刺激策が期待できるなら、世界経済の後退はなさそう(EUの資産運用会社Amundi)。
・世界経済が後退する可能性はかなり低い(ドイツの資産運用会社DWS)。
・すぐに景気後退に陥るという意見がすくない事実は、逆張りのサインでもある。
・通常人々は、景気の絶頂で楽観的、底で悲観的となる。市場が予想するよりも、近い将来、逆になると信じる(アメリカの資産運用会社Ariel Funds)。
・市場は世界の量的緩和政策の波に慰められている。現在の世界は過去の日本と同じ。日本は全ての事をより長く、より大規模に試みた。その他の国よりも、我々がこれまで目撃してきたよりも。日本がやってきたことは機能しなかった(Ariel Funds)。
この記事の内容だけみると、近い将来、景気後退に陥らないと考える専門家が大多数いると感じます。 最後に一応、反対意見も載せていますが、記事の中では1人だけなので、インパクトは弱いです(^ ^;
私もどちらかというと楽観的です。雰囲気にのまれています(^ ^; これから大統領選挙が盛り上がってきますし。やっぱり株価は上がっていくのかなと感じます。
「通常人々は、景気の絶頂で楽観的」 今の自分は記事の中に書かれている人、そのままです。こういう時こそ、冷静に色んな意見も聞くようにしたいです。 それから、安く放置されている株のチェックも忘れないようにしたいです。
以上
◆参考文献
Reuters, "Fund managers wax optimistic as recession fears wane"