11/15付のReutersの記事です。アメリカのレストラン業界の話です。Uber EatsやGrubHubの登場、消費者の支持により、同業界に変化が起きているという話です。以下、記事の要約です。
◆要約
・アメリカでは、消費者がフードデリバリーを選択する傾向にある。そのため、レストランは自店舗から食事をする場所をなくしている。
・Chopt Creative Salad(サラダ屋さん)のNew Yorkに開いた新店舗は、レジと食事をとるテーブルがない。
・Chick-fil-A(鶏肉料理屋さん)も同様の店舗を持つ。顧客は持ち帰りか、デリバリーの何れかを選ぶ。店舗によってはデリバリー(DoorDash担当)に特化したものも。さらに、デリバリーに特化した店舗では、その他レストランと調理場を共有している。
・オンラインによる事前注文は、ファストフードやファストカジュアルチェーン(サービスは少ないが、ファストフード店よりも質にこだわる業態)分野で主に成長。レジやテーブルの不使用、調理場の共有化は人件費、不動産コストの削減になる。
・Wendy’sも調理場なしの店舗をオープン。
・一方でここ数年、失敗に終わっている同様の店舗もある(スタートアップ、個人、有名なシェフが運営していた)。
・(Uberの共同創業者が設立した)CloudKitchensは共有調理場のレンタルサービスを提供する。
・Starbucksも今年の11月に(事前に注文を受け付ける)同社初の持ち帰り専門店をオープン。Starbucksは中国で同様の店舗を展開中。
このような業態が出てきているとは知りませんでした。車社会のアメリカならではですね。
昔からある、持ち帰り、デリバリーサービスのお店とは区別しているようです。これまで店舗内で食事をとってもらっていたレストランが、レジ、テーブルをなくすという考え方ですね。
店舗でも食べられるお店が存在するレストランが、別の店舗で持ち帰り、デリバリーサービスに特化するから、ユーザーは価値を見出しているんでしょうか?もしくは、店で食事をする需要が減っているのかな?それとも、ただ単に昔からある持ち帰り、デリバリーサービス業態の中で競争しているだけ?
調理場をその他レストランと共有化したり、調理場をレンタルするという考え方は私には新鮮でした。ただ、この手のサービスを使うのは中小規模のレストランが中心になるような気がします。
大手は、調理システム自体にノウハウが詰まっているような気がしますので、汎用の調理場では対応できないはず。となると、この手のサービスの需要はそこまで盛り上がらないのでは?と感じます。
素人考えなのでどうなるかはわかりません(^ ^; ただ、アメリカはいろいろ新しいことをやってくれるので面白いです。起業家精神が素晴らしいですね。
以上
◆参考文献
Reuters, "U.S. restaurants remove dining rooms to speed off-site food frenzy"