11/22付のSeeking Alphaの記事を読みました。先日、FDA(アメリカ食品医薬局)が、優先度の高い規制リストを公開しました。タバコ銘柄にはプラスの内容で、筆者の見解を述べています。以下、記事の要約です。
◆要約
・2017年7月から、Altria、British American Tabacco(以下BTI)の株価は大きく値を下げてきた。FDAが紙タバコのニコチン濃度を下げる計画を発表したことが背景にある。
・さらに2018年11月、FDAはメンソール味の紙タバコ禁止計画を発表した。2つの規制計画発表を受けて、ピークからAltria株は48%、BTI株は57%下落。
・しかし、FDAが最近公開した(1年以内の施行が検討される)優先度の高い規制リストによると、前述の2つの規制事項は含まれていない。この報道以降、Altriaの株価は3.24%、BTIは2.82%上昇。
・現時点でこの2つの規制施行は、一時的に猶予されている状況。今後も進展がなく、優先度は低いままであり続ける可能性あり。ニコチン規制計画が約2年前に発表されてから、ほとんど進展がなかったことが理由。
・ニコチン濃度、メンソール紙タバコ、これら2つの規制が施行されなくても、タバコ銘柄にはリスクあり。アメリカでの紙タバコ需要減少、電子タバコに対する規制、そして電子タバコ起因が疑われる死亡、病気事例など(特にAltria)。
ニコチン濃度、メンソール紙タバコ、これらに規制が検討されていることを私は知りませんでした。FDAから発表された当時、まだ私は海外のニュースに目を向けていなかったこともありますが、こんな基本的な事を知らなかったのはちょっとショックです(^ ^; やっぱり、ニュースには目を通しておかないといけませんね。世の中の動きを理解できません。
Altriaの株価が2年以上前から大きく下げ始めたのは、チャートを見て知っていました。こういう背景があったんですね。これですっきりしました。値が下がるには理由がちゃんとあるんですね。
FDAの規制から外れたのはなぜでしょうね?タバコ関係者のロビー活動でもあったのでしょうか?FDAの考えを聞いてみたいです。そのうち公開されますかね?
Altriaの株価は10月から上昇を続けています。もうすぐ$50というところまで来ました。まだまだ6.8%という超高配当の状況です。ただ、ここからさらに大きく(例えば$10くらい)上昇するというのは個人的には期待しにくいです。電子タバコ起因の可能性がある死亡、病気事例に関するリスクがやっぱり怖いです。
ですので、Altriaへの追加投資はせず様子見です。株式資産が増え、心に余裕ができ、その時まだ同銘柄の配当率が高ければ追加投資します(^ ^;
以上
◆参考文献
Seeking Alpha, "Altria And British American Tobacco: Perhaps The Nightmare Is Finally Ending"