11/28付のCNBCの記事を読みました。株式市場に対するBarclays(金融サービスグループ、イギリス本社)の2020年の戦略、見通しが掲載されています。
◆要約
・Barclaysは2020年に向け、一部の資産をアメリカからヨーロッパ、新興国へ移動。
・2020年、ヨーロッパ株は上昇、同年末までにStoxx 600 indexは430(11/27から6%増の数値)に達するとBarclaysは予想する。この上昇率は今年よりも緩やか。
・年初来、EU株はアメリカ株に対し、少しアンダーパフォーム。最近は差を縮めつつある。EU、アメリカ、両株式市場とも2020年は上昇するが、両地域の構造的なマクロシナリオにおけるリスクに注目すると、EU市場の方が魅力的。
・ここ数年、投資家はアメリカ市場をオーバーウエイト、EU、及び新興国市場をアンダーウエイトとしてきた。EUには多くの不安要素があった。ブレグジット、貿易摩擦、中国からの投資停滞など。
・2020年、イギリスとEUの政治的な行き詰まりが解決されるなら、世界の資金は両地域の株式市場に戻ってくる。
・重視する(より資金を投入する)セクターも変わる。Barclaysは自動車をミドルウエイトからオーバーウエイトへ変更。マクロ経済が良くなっていること、購買担当者景気指数(PMI)が底入れしたことが背景にある。
・半導体もオーバーウエイトへ。半導体サイクルが上向いている事、好景気時の最後の需要がある。高級品も同様にオーバーウエイト。富裕層の需要が戻ってきている。
・不動産セクターはオーバーウエイトからアンダーウエイトへ。債権利回り、購買担当者景気指数の改善から、同セクターは恩恵を受けそうにないと考えているため。バリュエーションも特に魅力的ではない。
来年はアメリカの株式市場より、EUと新興国の方がリターンが高いとのこと。そういえば、来年は日本の株式市場も良いというニュースを見かけます。
だからといって、EU、新興国の株式に投資することはありません。他国の株式市場まで勉強する余力はありません(^ ^; 私はアメリカ株一本です。
アメリカ株へ長期投資する身としては、どうせなら、アメリカ株の価格が下がってくれた方がうれしいです。来年、アメリカ株は下がると予想する専門家もいますが、どなりますかね。
Barclaysが推すセクターは自動車、半導体、高級品セクターです。これらには注目したいです。半導体はTexas Instruments(TXN)とBroadcom(AVGO)に注目します。配当率は3%前後です。結構株価が上がってきていますね。
アメリカ株で自動車、高級品メーカー銘柄はこれといったものが思い浮かびません。また調べてみましょう。
以上
◆参考文献
CNBC、"Barclays shifts faith from US to European stocks for 2020"