11/27付のCNBCの記事を読みました。現在、アジアは食料を他国からの輸入に大きく依存しており、今のままでは行き詰まる。そのため、投資が必要だよということを記事は主張しています。以下、記事の要約です。
◆要約
・アジア各国は食糧難に直面しており、次の10年、需要を賄うため食料生産に$800Bの投資が必要(コンサルティング会社PwC、銀行Rabobank、投資会社Temasek)。
・アジアの人口は増加しており、消費者はより安全で、健康、持続可能な食料品を求めている。
・2019年と比較すると、2030年、アジアの食糧費は2倍以上($4,000B→$8,000B)と見込まれる(Asia Food Challenge Report)。
・アジアは自国だけで食料の需要を賄えず、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカからの輸入に依存する(Asia Food Challenge Report)。
・世界は技術と食料をあまりに他国に依存しており、これは各国の目の前に迫る問題(PwC)。
・気候変動と人口増加、コスト変動が食料問題を大きくする。2030年までに、1人当たりの耕作面積が5%減少すると見込まれる。一方、次の10年でアジアの人口は約250M人増加と予想される。この数値はインドネシアの人口とほぼ同じ(Asia Food Challenge Report)。
・この食料問題解決のため、$800Bの投資機会がある。技術と革新がキーになるだろう(PwC)。半数は中国に投資されるだろう(Asia Food Challenge Report)。
・中国には、スマート自動化技術を採用する農業企業がすでに存在する。例えば、DJIは(農薬、肥料をまいたり、病気の発生源を発見する)農業用ドローンを供給。2018年、民生用ドローンの70%以上が中国製(Temasek)。
・シンガポールやインドも有力な投資先。
食料の供給不足を解決するため、投資のチャンスがあるよという話です。単純な話ですが、ためになります。世の中に問題があり、それを解決しようという企業が現れれば、新たな投資機会が生まれるんですね。
考えてみれば、世の中の問題を解決しようとしている企業はたくさんありそうですね。今後はそういう視点でも、企業を観察してみたいです。
今回の記事では投資機会として自動化技術を採用する企業を紹介していました。アメリカ企業がドローンで商売というのはあまり聞きませんね。ハードでは差別化が難しいのかな。
私は今回の記事を読んだときに、すぐに自分が保有する銘柄でもあるニュートリエン(NTR)を思い出しました。肥料メーカーなら食料不足の世の中、恩恵を受けられそうです。同社の今後に期待します。
農業機械、肥料、それ以外に恩恵を受ける業界はありますかね?アメリカ企業ではあるのかな?また調べてみたいと思います。
以上
◆参考文献
CNBC, "Asia is facing a food crisis and needs another $800 billion in the next 10 years to solve it"