12/2付のCNBCの記事を読みました。2020年の株式市場に対する金融機関グループMorgan Stanleyの見解が記事になっています。以下、記事の要約です。
◆要約
・貿易摩擦と大統領選挙がアメリカ経済の回復に、より不確実性を与え、ディフェンシブ銘柄、生活必需品銘柄をより魅力的なものにしている(Morgan Stanley)。
・2020年、企業の収益は期待できないので、Coca-Cola(KO)、Low's(LOW)、McDonald's(MCD)ようなディフェンシブ銘柄を購入し、幅広い市場をアウトパフォームすることを目指すべき(Morgan Stanley)。
・市場は景気循環株、ディフェンシブ株、どちらを選ぶべきか揺らいでいる。Morgan Stanleyはどちらかというとディフェンシブ株を好む(Morgan Stanley)。
・2020年のS&P500 indexは3,000と予測する(Morgan Stanley)。これは次の13か月で同indexが4.5%下落することを意味する。Morgan Stanleyは2020年を弱気相場とみる一方、市場の専門家の平均値は3,325、11/29から5.9%アップの数値。Morgan Stanley以外で、3,000以下と予想するのはあとUBS(Union Bank of Swis)のみ。
・2020年、アメリカのGDPは2%を下回り、人件費はさらに上昇すると見込む。たとえFRBが利下げしても、米中協議が進展しても、S&P500 indexは下落すると予想する(Morgan Stanley)。
・多くの戦略家は、過去10年市場を引っ張ってきたグロース株よりも、基礎がしっかりした割安銘柄を見つけるべきだと説いている。
悲観的なMorgan Stanleyの意見でした。大多数の専門機関が平均株価のさらなる上昇を予想しているとのこと。
FRBが利下げしても、米中協議が進展しても、悲観的な予想は変わらないとするMorgan Stanleyの考えが気になります。それだけ、アメリカ企業の業績の低下を予想しているんですね。
景気循環株を私も買いたいところですが、来年業績が下がるなら、株価も下がりますので、下がったところを狙いたいです。
Morgan Stanleyが好んでいるように、ディフェンシブ株は、より確実性が高そうです。例え業績が下がったとしても、Coca-Cora、Low's、McDonald'sのように基礎がしっかりしていれば、株価の下落は抑えられそう。配当率も高いですし。
どんな状況になっても慌てないように、少数派意見のMorgan Stanleyの意見も頭に入れておきます。
以上
◆参考文献
CNBC, "Morgan Stanley says get defensive with stocks like Coca-Cola because of ‘late cycle’ economy"