12/5付のCNBCの記事を読みました。UBS Global Wealth Managementが2020年後半の世界経済の回復について述べている記事です。以下要約です。
◆要約
・米中が12/15までに正式に第一段階の合意に署名しなければ、アメリカは中国へ追加関税を課す。
・世界経済を停滞させているのは米中貿易戦争だけではない。2018年初頭、中央銀行が景気刺激策の一部終了、バランスシート縮小を始めたことも要因。
・世界経済は2020年後半、特にQ4にかなりの回復をみせるだろう。米中関係が改善していること、各中央銀行の利下げ効果が出始めると考えていることが理由。
・各国の中央銀行は資金供給を増やし、バランスシートを拡大、利下げも進めている。これが世界経済に良い影響をもたらす。
アメリカが中国に追加関税を課さなければ、米中協議が悪化しなければという条件付きですが、2020年後半から世界経済が大きく改善することを予想しています。
この予測通りになれば、(米中協議が決裂するなど)特別大きな事件が起きなければ、世界経済が大きく悪化していくことはなさそうです。
2020年後半からの景気回復はすでに株価に織り込まれているのでしょうか?そうだとしても、来年、株価が下がっていくことは想像しにくいです。来年のS&P500 indexは3000程度になる(株価は下がる)と予想する金融機関もありますので、油断はできませんが。
21年、22年以降の景気については、この記事では触れられていません。21年、22年以降に景気後退が訪れると予想する専門家もいるので、来年後半以降、経済は右肩上がりとはまだ言えなさそうです。
少なくとも、来年は落ち着いて株式投資できそうです。景気後退もあまり心配する必要がなさそうですし。とりあえず米中関係だけですね、要注意なのは(^ ^;
以上
◆参考文献
CNBC, "Global economy will recover in the second half of 2020, says UBS Global Wealth Management"