12/21付のReutersの記事を読みました。昨年と違い、今年の株式市場は絶好調です。アメリカ株だけでなく、その他金融資産も、その他国の資産も好調だよと解説する内容です。以下、記事の要約です。
◆要約
・2019年は投資家にとって過去1番の年になるかもしれない。S&P500 indexは30%、MIWD00000PUS(MSCI indexの約50か国版)は24%上昇し、過去最高値を更新。EU、日本、中国、ブラジル市場も20%以上の上昇。株式だけでなく、債券、原油、そして金でさえも(下記グラフ1参照)。
<グラフ1>世界の各資産のパフォーマンス(今年1年間&Q4単独)
(出典:Refinitiv Datastreem, data to 12/19)
・重要なけん引役は2つ。中国と中央銀行の政策転換。中国は14兆ドルを景気刺激策に費やしてきた。FRBは1年前利上げしていたが、今年に入り方針転換、3回の利下げを実施。
・Q4の原油の上昇率は25%で、四半期単位では2009年以来、最高値。
・金属は良い悪いが混在。銅は4%の上昇のみ、アルミニウムは2%下落。一方、パラジウムは55%、金は15%上昇。金は2010年以来、最高の上昇率。
・FANGの上昇率も大きく、Appleは77%、Facebookは57%、Microsoftは53%、Googleは30%、Netflixは24%、Amazonは19%。
・この数か月間は特に資産価値の盛り返しがあり、来年も続く(スイスの銀行Pictet)。
今回の記事は、こんな良い時期はもうないよと自分を戒めてくれる内容でした。まさか過去最高の状況にあるとは思いもしませんでした。2018年末は大暴落があったので、その反動分も影響しているのでしょう。
それでも、今年ほど良い市場はないよと思うようにします。株価の上昇に慣れてしまうと、グロース株を多めに保有した方がいいんじゃないの勘違いしてしまいそうです。
来年は今年と違う株式市場になると考え、日々、ニュースのチェックを欠かさないようにします。
以上
◆参考文献
Reuter, "The best year financial markets have ever had?"