12/24付のCNBCの記事を読みました。Bank of Americaの顧客が、ETFよりも個別株を買っているという話です。以下、記事の要約です。
◆要約
・2019年、Bank of Americaの顧客は$38Bの個別株を購入。一方、彼らが購入したETFは$25B分で、個別株の方が金額が多い。
・2008年~2017年の間、Bank of Americaの顧客は個別株の保有率を下げ、ETFを購入してきた。
・現在の拡大景気の中で、安価な投資(ETF)が急成長。アクティブ戦略は10年以上苦しんできた。
・現在、ブルマーケットは11年目に突入。今回のはたった1つのデータだが、投資家はより多くの庇護を、アクティブマネジメントを求めているサインかもしれない。
今回の記事はBank of Americaだけの話でサンプル数が少ないですが、興味深い現象です。
アクティブファンドと(インデックスファンドを提供する)パッシブファンド、今年は後者がついに前者の資産を上回ったというニュースがありました。
パッシブ運用の米株式投信の資産、アクティブ運用投信を初めて上回る - Bloomberg
このような背景があるだけに今回のBank of Americaのデータは興味深いです。購入金額の差も大きく、個別株はETFの1.5倍です。
来年は大統領選挙を控えているので、短期でのさらなる株価上昇を期待し、グロース株を購入している顧客が増えているのでしょうか?ETFがこれだけ支持されている中、個別株支持が中期的なトレンドになるとはちょっと考えにくいです。
記事の中のデータは購入金額だけなので、次は一歩進んだ解説をしてくれるとありがたいです。
以上
◆参考文献
1)CNBC, "More Bank of America clients bought single stocks than ETFs for the first time in 11 years"
2)ブルームバーグ、"パッシブ運用の米株式投信の資産、アクティブ運用投信を初めて上回る"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-09-12/PXOUYP6K50XW01