12/20付のCNBCの記事を読みました。イギリスの経済紙Economistの調査部門、EIU(Economist Intelligence Unit)に所属するエコノミストが、今後の世界経済の見通しについて解説している内容です。以下、記事の要約です。
◆要約
・IMF(The International Monetary Fund)は今年の世界成長の見込みを3%へ下げる。これは金融危機以来で最も低い数値。米中貿易摩擦の影響を大きく受けている。
・成長のパターンは変化しており、成長は当たり前のものではなくなっている。
・次の10年は、この10年の成長の半分になる。中国経済の成長が鈍化してきており、世界もその成長に慣れないといけない。
・2020年代に最も成長する国はアフリカ大陸、南アジア、東南アジア(バングラディッシュ、ケニア、フィリピン含む)。
・(日本、イタリア、ポルトガルなど)最も高齢化、人口減少が進んでいる国の成長率はほぼゼロ。
・不安定な政治も続く。人々の読み書き能力の向上、また、コミュニケーションコストの低下が新興市場における政治風景に革命を起こしていることが後押しする。政治への抵抗は必ずしも、経済成長をもたらすものではない(Economist)。
・米中2極化も新たな事実。貿易戦争を超える2国間の意見の相違が、企業、他国をやっかいな状況に追い込んでいる。
低成長時代が来るという話でした。この手のニュースは最近目にします。今回のニュースは、低成長の要因に触れてくれています。
これまで(ここ10~20年?)世界経済をけん引していたのは中国でした。その中国経済の成長が頭打ち、けん引役としては今後期待できない中、次のけん引役がまだ出てきていません。世界は他にも課題を抱えており、今後10年の世界経済の成長は期待しないでねという内容でした。
確かに言われてみれば、私は今の世界経済の成長が当たり前のように捉えてしまっています。直近では中国の存在が大きかったんですね。
中国経済に代わる新たな世界経済のけん引役が出てこなければ、低成長時代を覚悟しないといけません。過去に読んできた他の記事を思い返すと、株価が上がらない中、リターンを確保するためには、バリュー株、配当株が有利だよということが書いていました。
バリュー株(配当株)の比重を大きくし過ぎると、予想とは違い、株価が上昇していくと、恩恵をあまり受けられません。そのため、グロース株、バリュー株(配当株)をバランスよく保有し、低成長時代を迎えたいと思います。
まあ、素人なので、世の中の動きにうまく対応できるとは思っていません(^ ^; 極端な銘柄構成にならないよう気を付けます。
以上
◆参考文献
CNBC、"Global growth will be half as fast over the next decade, EIU predicts"