1/7付のブルームバーグの記事を読みました。1/2にアメリカがイランの軍司令官を殺害したことを受け、1/3、NYダウ平均は200ドル超、下落しました。週明けも下落が続くかなと思っていましたが、そうではありませんでした。その理由を説明してくれる記事です。以下要約です。
◆要約
・中東情勢の緊張が高まる中、株価の続落、暴落には至っていない。円も円高から円安に、アメリカの10年国債の利回りも上昇へ。
・イランは国力がかなり弱く、長期間の対立に耐えられないと市場が考えていることが背景にある。2週間後くらいには緊張のピークを迎えるのでは(スウェーデンの資産運用会社Nordea Asset Management)。
・今回の中東情勢悪化は、長期投資家には影響なし。利益確定するくらい(Nordea Asset Management)。
・中東情勢の緊張が高まると原油相場はプラス。それ以外はマイナス。1ドル80ドルを超えると、経済成長に影響が出始める(ドイツの資産運用会社Allianz Global Investors)。
・緊張がどこまで継続するかが問題。景気敏感株と投資家の楽観論に注目(Allianz Global Investors)。
・(通常は10~20である)VIX(恐怖指数)は20を大きく下回っており、投資家は今回の中東危機をあまり懸念していない(Nordea Asset Management)。
私は今回の中東情勢悪化をけっこう警戒していましたが、市場は慌てていません。イランとアメリカ、両国の力関係から判断した結果とのこと。勉強になります。
イランが捨て身で戦争をしかけるとも考えにくいです。しかけたら一瞬でアメリカにやられそうです。今は両国がけん制し合っていますが、確かにその内収束していきそうです。
今回の記事も触れていましたが、長期投資家はもう今回の中東情勢悪化をほっといてよさそうです。私も一旦は優先順位を下げます。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"イラン緊迫でも資産運用会社が静観できる理由-今後2週間でピークか"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-01-07/Q3PGXWT1UM1001