アメリカ株への投資を簡単に理解できるブログ

アメリカ株への株式投資で副収入を得る方法を、わかりやすく簡単に理解できるブログを目指します。

世界のタバコ需要、タバコ単価は上昇の余地あり。EPSも右肩上がりで、PMIの将来は期待できそう(分析記事を読んで)

フィリップモリスインターナショナル(以下PMI)の分析記事を読みました。1/24付のSeeking Alphaのものです。同銘柄の購入を推奨する内容です。以下、記事の要約です。

 

◆要約

・PMIは時価総額約$140Bの企業で、タバコの上場企業としては世界No.1。

・同社の2019年の業績はかなりよかった。PMIは数週間以内に2020年の収益予想を発表する見込み(下記表1参照)。

<表1>PMI、2019Q3の業績概要

f:id:investmentandsecondjob:20200127074759p:plain

(出典:Philip Morris、3Q 2019 Results)

・Marlboroのシェアは拡大しており、これが同社の収益を支える。

・IQOSもPMIを支える。紙巻きタバコと比較し、加熱式タバコはより安全なだけでなく、生産コストが安い。IQOSの年間出荷数は590億個。アメリカでは唯一の加熱式タバコで売上を伸ばし続けるだろう。

・2019年、PMIの営業キャッシュフローは$9.2B。そこから支出$1Bを引いた$8.2Bの内、$7.3Bを配当に回したと予想する(数値は全て予測)。

・以下グラフは今後20年間のタバコの需要予測。中間所得層が大きく伸びると見込まれており、PMIの事業エリアは急成長の市場にある。

<グラフ>世界のタバコ需要予測(2010~2024年。縦軸は指数)

f:id:investmentandsecondjob:20200127083135p:plain

(出典:WHO)

・中間所得層は2016年の3.2B人から2022年までには4.2B人に、2028年までには5.2B人に達すると見込まれる。特にアフリカと中東地域での増加率が大きい。2025年から2040年の間にはアメリカ、EUなどのタバコ需要減少分をアフリカ、中東地域の増加分が上回るだろう。

・資本の観点からみると、アルトリアはPMIの70%程度。一方、タバコ製品の年間販売数でみると、アルトリアは100B本、PMIは740B本となる。これはPMIはタバコ1本当たりの価格が安いことを表す。これから価格を上げられる余地があることを考えれば、成長の可能性はかなりのもの。

・ 紙巻きタバコ禁止の未来に備え、PMIはリターンを生み出す準備を順調に進めている。 2019Q3、PMIは160億個のIQOSを販売。前期比28.3%増。PMIのタバコ製品シェアは27.1%(2018Q3)から26.5%(2019Q3)へ減少。一方、加熱式タバコのシェアは1.7%(2018Q3)から2.3%(2019Q3)へ増加。

・PMIの製品出荷数量全体に占める加熱式タバコの割合も年々増加(下記表2参照)。近い将来、10%に達すると見込む。

<表2>加熱式タバコ出荷数の前年比増加率と同製品の割合

f:id:investmentandsecondjob:20200128080721p:plain

(出典:PMI Quarterly Report)

・加熱式タバコの強化は、紙タバコ事業に関連するリスクの減少、及び事業の多角化に繋がる。

・PMIのリスクはタバコ需要の減少、及びニコチンレベルの低減。将来のタバコ需要を予測した上記グラフは過去のデータを基にしたもの。健康不安が想定以上に広がれば、将来の需要は減少する恐れあり。

・ニコチンレベルを下げると、中毒率の低減に繋がる。例えば、アメリカはEUの3倍、同レベルが規制されている。喫煙率が増え、健康被害が増えれば、各国はニコチンレベルを規制する可能性あり。

・PMIの2019年のEPSは$5.2と予想される(下記表3参照)。タバコ製品の販売数量は減少しているにも関わらず、2018年から7%強の上昇。

<表3>専門家によるPMIの収益予想

f:id:investmentandsecondjob:20200128072937p:plain

(出典:Nasdaq

・2019年のPMIのPERは約16.2倍、アルトリアは約12.6倍、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は約12倍。アルトリアとは違い、PMIはアメリカ国内の強まるタバコ規制の影響は受けない(アルトリアはここ3年間で40%株価が下落。下落前の同社のPERは20倍だった)。PMIの16.2倍というPERは妥当と考える。

・今後もPMIの収益には期待できる。過去4年間、同社の収益は市場予想を上回ってきた。今後も収益は上昇すると予想されている(上記表2)。次の3年間のPMIの年間リターン(株価上昇+配当金)は12%程度と見込む。

・PMは質の高い、長期投資向けの銘柄。将来の紙巻きタバコ禁止の市場で多くのリターンが期待できる。

 

タバコは市場拡大の余地が十分あり、例え、紙巻タバコが禁止になっても加熱式タバコで代替できる、値上げ余地もあるのでPMIの将来は期待できるよという内容でした。

 

リスクはタバコの需要減とタバコの規制。アルトリアと大きく違うのは、アメリカ以外の全ての市場でタバコ製品を販売できるという点です。1つの国に依存しなくてよいので、リスク分散できます。

 

将来、アフリカと中東地域でタバコ需要は大きく増加すると予測されているんですね。いつもアルトリアの情報ばかり見ていたので、知りませんでした。まだ需要が増えるというのはうらやましいです。

 

また、筆者が言うように、アルトリアと比較し、PMIがまだ価格を上げる余地があるのであれば、将来も期待できますね。

 

さらに、タバコの販売数量が減っているのに収益が増えているというのがすばらしいです。

 

PMI銘柄の購入を推す記事だったので、良いことがたくさん書かれています。それを考慮しても、PMIには期待してしまいます。アルトリアよりPMIの方がよかったかな(^ ^; 過去に、アルトリアからPMIは分離、独立しました。将来、世界のタバコ需要が減ってきた時にアルトリアがPMIを吸収しないかなと思っていたのですが、もう期待しない方がいいですかね。昨年、合併の話が出ましたが、すぐに消滅してしまいましたし。

 

PMIは魅力的ですが、アルトリアを保有する今、タバコ銘柄への追加投資は控えたいです。今は他に購入したい銘柄があるので、そちらを優先ですね。また、将来タバコ銘柄の株価が上昇するという点も、個人的には自信が持てません。ESG投資のトレンドがあるので、タバコ銘柄に対する世間の反応も観察したいです。 

以上

 

◆参考文献

Seeking Alpha、"Philip Morris International: Returns In A Smoke-Free Future"

https://seekingalpha.com/article/4319004-philip-morris-international-returns-in-smoke-free-future