2/20付のBloombergの記事を読みました。バリュー株上昇を期待するJPモルガンチェース(銀行持ち株会社)のコメントが記事になっています。以下要約です。
◆要約
・2020年、(アメリカ大型株から構成される)Russell 1000内のバリュー株の上昇率は1%未満。対する同指数内のグロース株は8ポイント上回る(下記グラフ参照)。
<グラフ> バリュー株とグロース株のパフォーマンスの比較。
※Ratio(縦軸)が1.00未満はグロース株の方がパフォーマンスが高いことを表す。
(出典:Bloomberg)
・JPモルガンチェースは、バリュー株のパフォーマンスは、より早い時期に改善すると見込んでいた。
・予想が外れているのは(グロース株偏重の)パッシブファンド、ESG投資、新型コロナウイルスが要因(JPモルガンチェース)。
・しかし、モメンタム株、低ボラティリティ株からバリュー株へのシフトは進む。モメンタム株、低ボラティリティ株のバリュエーションはファクターバブル(かなり特殊)の状態(JPモルガンチェース)。
・新型コロナウイルス要因で、2020Q1に景気循環型株、バリュー株が上昇するという予想は外れる。これは、時期が後ろにずれただけ。モメンタム株、低ボラティリティ株のバブルは崩壊する可能性が高い(JPモルガンチェース)。
2020年はバリュー株がお勧めだよという記事を、昨年後半によく見かけた記憶があります。
2020年以降は低成長時代となり、株価の上昇もあまり期待できず、相対的に配当率の高いバリュー株のリターンが高くなるよという主張からです。
記事にも書いているように、今年は今のところ、昨年同様グロース株の株価上昇率が高いです。
やっぱりグロース株の比重を高めた方がよいのかも?と私は感じ始めていましたので、今回の記事はまた考えるきっかけになりました。
これからバリュー株の方がリターンが高くなっていくか私は自信がありません。ですので、株をまずは長期保有する前提で、バリュー株(配当株)、グロース株をバランスよく保有することを心掛けたいと思います。
(グロース株として)FAAMG株も購入したいのですが、昨年末から今年にかけ、加速度的に値を上げており、手が出しづらいです。新型コロナウイルス起因による景気後退、それによる株価下落を待ちたいと思います。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"バリュー株に望み捨てず、上昇が遅れているだけ-JPモルガン"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-02-20/Q5Z9ZAT0G1L601