2/25付のCNBCの記事を読みました。アメリカの国家経済会議(National Ecomic Council)の委員長を務めるラリー・クドロー氏のインタビュー記事です。
国家経済会議は連邦政府の行政機関で、経済政策を立案したり、大統領に助言を行います。議長が大統領で、委員長がクドロー氏です。そのクドロー氏が、新型コロナウイルスのアメリカ経済への影響、及び株式市場についてコメントしています。以下、記事の要約です。
◆要約
・アメリカは新型コロナウイルスを阻止している。完ぺきではないが、ほぼ完ぺき。
・新型コロナウイルスの発生は人類にとって悲劇である一方、経済的な悲劇にはならないだろう。
・つまづきはあるだろう。数値には少しあやふやな点もある。ただ、現時点で供給側に混乱はない。アメリカの経済は良い状態が続いている。
・新型コロナウイルス起因による暴落は、長期投資家に投資の機会を創り出している。
・新型コロナウイルスは永遠には続かない。投資家にはとても注意深く株式市場を見ることを提案する。現在の株価は1週間前、2日前よりかなり安価。
・現在の市場は変動も大きい。しかし、アメリカの根本的な要素は変わっていない。
・新型コロナウィルスはアメリカ全土で広がり続ける見込み。伝染病になった時に備え、企業、学校の対応策の概略をまとめた(Centers for Disease Control and Prevention、アメリカ疾病予防管理センター)。
クドロー委員長、という言葉だけはTVのニュース等で耳にしたことがあります。どの程度影響力を持っている方なのか、私にはわかりません。ウィキペディアによると、トランプ氏派のようです。
今回のクドロー氏のコメントを見る限りは、世間を落ち着かせようとしているのがわかります。アメリカ政府側の方なので、 こういうコメントになるのは理解します。
投資に関するコメントの内容は意外なものはありませんが、市場を落ち着かせる役割を担ってくれてそうです。
世界は新型コロナウイルスで大変なことになっていますが、アメリカの根本は変わっていない、アメリカの経済は良い状態、株価は暴落中だけど長期投資家には良い機会、ただし注意は必要だよと、大事なことを伝えてくれています。
アメリカの株式市場は2日続けて暴落しています。下落傾向はまだ続くと思いますので、私はまだ様子見です。世界で経済活動に制限がかかり始めており、今後、企業業績が落ち込むと見込まれ、株価も下がっていくと推測します。
この下がったところを狙いたいですね。そんなにうまくいくとは思えませんが(^^; それまでは引き続き、買いたい銘柄価格の動きをチェックします。
以上
◆参考文献
1)CNBC、"Larry Kudlow says US has contained the coronavirus and the economy is holding up nicely"
https://ja.wikipedia.org/wiki/アメリカ合衆国国家経済会議
3)CNBC、"Larry Kudlow says long-term investors should ‘very seriously’ look at buying the dip in stocks"