3/6付のBloombergの記事を読みました。アメリカの金融関連事業の持ち株会社であるシティグループが発行したレポートの内容が記事になっています。以下、要約です。
◆要約
・世界経済が新型コロナウイルスの影響から、すぐに復活するというのは現実的ではない。この見通しはますます強くなっている。投資家はV字回復を期待しないようになっている。
・サプライチェーンへの影響や経済活動のさらなる低迷で、新興国の経済を圧迫。
・各国の緊急利下げは株価の下支えにはなるが、新興国経済の浮上にはつながらない。
・アメリカ株、新興国の株価、通貨は下落傾向(下記グラフ参照)。2020年、新興国の成長率は市場予想を達成できないことはどの投資家にも明らか。
<グラフ>新興国の株指数、及び通貨指数
(出典:Bloomberg)
私はほんのちょっとだけV字回復を期待しているところもありましたが、諦めた方がよいようです(^^;
世界の多くの国で移動制限がかけられています。日本でも移動、活動制限があり、経済活動が止まっているのが目に見えます。いつまで続くかわからないので、この先おそろしいです。
実体経済はすぐに復活しなくても株価はどうなんでしょう?ここが一番気になるところです。SARSの時は発生から終息まで8か月を要しています。株価下落のピークは発生から5か月後でした。
新型コロナウイルス発生が12月とすると、5か月後は5月、8か月後は8月ですね。もし、同じパターンで動くとすると、ピークの下落を待つなら、あと2か月超もじっとしておかなければいけません。ちょっとこれはしんどいです。私はそれを待たずに投資してしまうと思います。
もしかしたら、ピークの下落は今回早まるかもしれませんし。SARSを我々は経験しているので、収束時期を早められるかもしれません。日々のニュースで動向をチェックします。
もうひとつ気になるのが、新型コロナウイルスをきっかけに世界経済が不況に陥るのか?ということです。もしそうなるなら、購入する銘柄にも影響すると思います。私はグロース株よりも配当株を優先するかもしれません。経済動向にも留意したいです。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"世界経済のV字回復期待は見当違い-シティグループ"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-03-06/Q6QTVUT0AFB901