3/19付のReutersの記事を読みました。世界各国の政府、主要機関が様々な政策を打ち出すも、株価下落は止まりません。今後の展望について記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・株価は下落続き、安全資産のアメリカ、及び日本の国際まで売られている状況。
・アメリカ、日本の中央銀行は大規模な金融政策を実施。ECB(欧州中央銀行)も7,500億ユーロの債券買い入れ実施を宣言。また、アメリカは1兆ドルの経済対策を発表。どれも過去の危機時(株価下落時)に効果のあった政策だが、今回は効いている様子がない。
・現在は1929年の大恐慌時と似ている。1923年~1929年、ダウは5倍上昇。1929年9月24日から1か月で17%下落。その後一時上昇するも、1931年から再び下落傾向。1932年7月8日に底値を付け、89%の下落となった。この時も、政策当局が打ち出す政策が効果を発揮せず、先を見通せなかった。
・現在は当時よりもノウハウがあるものの、移動規制がもたらす経済の停滞をうまくコントロールできていない。現時点では解決策もなく、現在の状況がいつまで続くか、また経済の悪化がどの程度になるのか誰もわからない。今の株価が底値かも誰もわからない。
・世界の行く末は新型コロナウイルスへの感染状況次第。リーマンショックを超える可能性も(アメリカのミネアポリス地区連銀)。
・アメリカの2020Q2のGDP成長率は-14%になる可能性あり(JPモルガン)。
・アメリカやヨーロッパ企業の現金保有率は低いが、日本企業のものは高い。479兆円の余剰金がある。日本企業はこの資金を活かし、雇用を維持、これから来る危機を乗り越え、新型コロナウイルスを克服した後の景気上昇時に世界の先頭に立てる可能性あり。
・また、富士フィルム富山化学が開発したアビガン、及び東京大学が記者会見で発表したフサンは新型コロナウイルスの特効薬になる可能性を秘める。
・日本は他国と比較し、有利な状況にある。株価の下落にも耐え、今後来る最悪期を乗り越えることを期待する。
株価がどこまで下がるかわらかない、ということがよくわかりました。
新型コロナウイルスの感染がどこまで拡大し、いつまで続くかわからない、ウイルスに対する特効薬もない、だから経済の悪化がどの程度の規模になるかわからない、つまり株価もどこまで下がるかわからない、という状況です。
冷静に考えると結構きついです(^^; 個人的に想像していたより、景気後退の程度は大きく、期間も長くなるなと最近思います。
株価のV字回復もなく、株価が低迷する期間がある程度は続くかなと今は予想しています。そのため、配当がないグロース株より、配当株を優先し、投資したいと考えています。
投資資金はもう少しありますが、様子見します。新型コロナウイルスはもう、世界中のほとんどに広がると思っていますが、各国がどこまで経済活動を止めるのか、それがどこまで続くのかわからないためです。
あまり将来を不安視しすぎると気持ちが沈むので、不況も良い経験になるだろうというくらいの気持ちでいきたいと思います。
以上
◆参考文献
1)Reuters、"コラム:政策総動員でも株下落、「ショック死」回避の道は"
https://jp.reuters.com/article/market-column-tamaki-idJPKBN2160TT
2)CNN、"米カリフォルニア州、住民4000万人に外出禁止令"