3/25付のReutersの記事を読みました。新型コロナウイルスが終息した後、世の中でパラダイムシフト(今までの考え方、価値観が劇的に変わること)が起きるのではと筆者は予測しています。以下、記事の要約です。
◆要約
・新型コロナウィルスの終息時期は不透明だが、終息後にどのような世界になっているかを考える。
>ウイルス
・現在、各企業が新型コロナウイルスに対する治療薬、ワクチンを開発中。仮に実用化されても、同ウイルスが終息するかは不透明。治療薬、ワクチンを投与したことにより、耐性ウイルスが生まれ、これが広がってしまう可能性があるため。
・インフルエンザのウイルスが実際そうで、同ウイルスとワクチンの関係はいたちごっこ。
>ライフスタイル
・現時点でEUで新型コロナウイルスに最も影響を受けているのはイタリア。キス、ハグなどの文化があることが事態を深刻にしている可能性がある。
・ウイルス終息後、この文化が残るのか、なくなるのか、私は(記事の筆者)は若者の間ではなくなるのではと推測している。
・これは一例。世界各国でライフスタイルが変わっていくと考える。
>消費
・新型コロナウイルス騒動をきっかけに、在宅勤務が普及する可能性あり。
・家の中での消費に人々が慣れ、この習慣が残ることが考えられる。
・家の外での消費が戻るかは不透明。インバウンド消費もどうなるか。完全には元にもどらないかもしれない。
>運用
・世界の中央銀行は大幅な利下げ、量的緩和に動いている。金融危機後の動きを参考にすると、今回の利下げ、量的緩和を元通りにするのは難しそう。今の状況が当然とみなされ、市場も動いていくだろう。
新型コロナウイルスが終息した後、今までの考え方、価値観が大きく変わるかも、とは私は考えたことはありませんでした。この記事を読んで、私は筆者の考えに同意します。
自分の習慣、考え方はなかなか変えられません。自ら変えることはなおさら難しいです。あまり意識はしていないですが、私も、今のやり方が当然と思っているところがあると思います。
新型コロナウイルス要因で、人々は強制的に習慣を変えられています。強制後の生活に慣れてしまうと、「今の方がいい、今で十分、元に戻さなくて良いのでは?」と人々が思っても不思議ではありません。
どの程度変わるかは、行動制限がいつまで続くかに依存すると思いますが、世界中で制限はまだまだ続きそうなので、結構変わりそうです。
ネットへの依存度は高まりそうです。(市場によって)消費が戻らないというのも、ありえる話だと思います。あまり考えたくないですが。行動、経済活動が制限されている今、人々の行動が今までとどう異なっているかに、今後関心を持ちたいと思います。
以上
◆参考文献
Reuters, "コラム:コロナ後の世界、パラダイムシフトか=上野泰也氏"
https://jp.reuters.com/article/column-yasunari-ueno-idJPKBN21C0DY