4/17付のReutersの記事を読みました。大きな事件が発生し、人々の生活習慣に強く影響を与えると、その後、元に戻るには時間がかかるという調査結果があるとのこと。今回の新型コロナウイルス後について記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・金融危機時と比較し、今回は先行きを予測するのがより難しい。3年間は厳しい状況が続くのでは(アイボリーホームズ、アメリカの建設業者)。
・ある調査結果によると、オイルショック時(1970年代)の運転免許取得者は、その他世代と比較し、ガソリン消費量が少ない。(2007~2009年の)住宅市場崩壊を経験したミレニアル世代は、住宅の購入ペースが遅い。
・これらには損失回避性という心理的な性質が影響している(行動経済学者)。新型コロナウイルス後は、人々の(映画、レストラン、各種イベントなど)外出頻度にどの程度影響するかが注目される。
・アメリカのGDPは2020年末時点で前年比-11%(スタンフォード大教授含む研究グループ)。GDP含む各種経済指標を基に、市場は中期的な展開を予測しようとしている。
・経済がどのように回復していくか不透明。専門家の中で意見が分かれる(エコノミスト)。
・州の経済活動再開後、人々はマスクを着け、レストランの座席数は半分、通学は交代制、大規模イベントは禁止に。これは時限的な生活ではなく、標準になる(カリフォルニア州知事)。
新型コロナウイルス終息後、経済がどのように動いていくのか、専門家でも予測をするのが難しいようです。
終息後、人々の生活は元通りになると私は思っていたのですが、そうではないかもしれません。座席数を半分の状態でレストランを運営するとなると、期間が長引けばビジネスモデルを見直す必要が出てくるかもしれません。
徐々に新型コロナウイルスが終息してくれればいいですが、今のところ全くわからないので、経営者の人は大変そうです。毎年流行するという説もありますし。
記事で取り上げられている人々の心理面も気になります。新型コロナウイルスの影響から、一部の業界、企業は恩恵を受けていますが、これが特需に終わらず、終息後も需要が続くかもしれません。逆に需要が戻らない業界が出てくる可能性も。
アメリカも徐々に経済活動を再開していますが、人々の習慣が変わっていくのか興味があります。一方、自分の保有する銘柄が悪影響を受けないか、注意したいと思います。
以上
◆参考文献
Reuters、"アングル:米経済、通常回帰は長い道のり 信頼修復の壁高く"
https://jp.reuters.com/article/us-economy-analysis-idJPKCN21Y0FL