4/28付のCNBCの記事を読みました。アルファベットの決算結果を解説する内容です。以下、記事の要約です。
◆要約
・4/28、アルファベットが2020年1~3月期の決算発表を行った後、同社株は時間外で7%程度上昇。以下、同社が発表した数字の概略。市場予想に対して、まちまちの結果。
<表>アルファベットの2020Q1の決算結果概要
Earnings |
$9.87 per share |
Revenue |
$41.16B |
Cloud revenue |
$2.78B |
YouTube advertising revenue |
$4.04B |
Traffic acquisition costs |
$7.45B |
(出典:CNBC)
・売上の成長は鈍化。ただし、市場が想定したよりも悪くなかった。
・新型コロナウイルスの感染拡大の最中、インターネット検索、YouTube、その他アプリサービスの利用はかなり多かった(アルファベット)。
・3月の広告収入は急落。現在、ユーザーが通常の仕事へ復帰し始めた兆候が見え始めている。しかし、この動きが長続きするのか、どの程度(アルファベットの)売り上げに繋がるのかは不透明(アルファベット)。
・YouTubeの売上は前年比33%増。しかし、ブランド企業の広告は3月に急落した。
・広告収入は前年同期の$30.59Bから$33.76Bへ増加(下記グラフ参照)。
<グラフ>広告売上、及び同売上成長率推移
(出典:Company Filings)
・2020年4月~6月期の収益見通しは予想が難しく、非開示。経済が正常化すれば広告費も持ち直すが、そのタイミングは不透明(アルファベット)。
・同様の動きを投資家はフェイスブックに対しても予測しており、同社の株価は4/28の時間外で3%以上上昇。
・2020年4月~6月、アルファベットはコストを削減する。オフィス、新規採用数、マーケティング費用、データセンターへの投資、教育費、何れも削減する(アルファベット)。
・自社株買いは継続(アルファベット)。
・(Pixel phone、クラウド含む)グーグルのその他売上は$4.44B(前年同期は$3.62B)。
・(自動運転のWaymo、ライフサイエンス研究のVerilyなど)アルファベットの新事業の売上は$135M(前年同期は$170M)。営業損失は$1.12B。
2月~3月の暴落から、アルファベットの株価もずいぶん復活してきました。昨年12月時と同等レベルまで戻してきています。
上記のグラフによると、広告収入は順調に伸びています。今年、同収入は大きく落ち込むとは思いますが、これまでの伸びをみると、景気が回復すれば、すぐに復活してくれそうです。
外出制限が続く中、アルファベットのサービスに対する需要は過去最高レベルにあるとのこと。新型コロナウイルス終息後も、世の中は完全には元には戻らず、オンラインサービスの需要は比較的高いまま残ると、同社のCEOは予測しています(朝日新聞より)。
加えて、将来の事業の種(Waymo、Verifyなど)も育てているので、今後も楽しみです。近いうちに購入したい銘柄です。今は値が上がってしまい、手が出しずらいので、次の下落タイミングを待ちます。
以上
◆参考文献
1)CNBC、"Alphabet stock rises more than 7% as ad slowdown turns out to be less than feared"
https://www.cnbc.com/2020/04/28/alphabet-googl-earnings-q1-2020.html?&qsearchterm=alphabet
2)朝日新聞、"グーグルCEO「世界は戻らない」 デジタル化加速予測"
https://www.msn.com/ja-jp/news/coronavirus/グーグルceo「世界は戻らない」-デジタル化加速予測/ar-BB13muRO