5/8付のCNBCの記事を読みました。失業者が歴史的な数になる中、株価は上昇を続けています。記事はその理由を解説しています。以下要約です。
◆要約
・アメリカの失業者が記録的な数になる中、株価は上昇を継続。
・株式市場は現実から乖離している。一方、株価の上昇には明確な理由があり、上昇は継続すると主張する専門家もいる。
・4月の失業者数(20.5百万人)の78%はレイオフ(一時解雇)。これからの失業者もレイオフの割合が多いなら、景気回復時、雇用市場は急速に回復する(ゴールドマンサックス)。
・暴落当初、株式市場は幅広いセクターで下落した。途中から、勝者と敗者に分かれる。新型コロナウイルスの脅威を受けやすい銘柄は価格の下落が続いた(下記グラフ参照)。
<グラフ>給料支払い額の減少幅(期間は1か月)
・感染拡大後、大企業ほど株価は下がりにくく、強い企業はより強くなっている(ラザード 、イギリスの金融グループ)。
・過去10年、アメリカの消費者は経済のエンジンであることを証明してきた。現在もかなりの投資を続ける投資家は、数四半期後、消費者の習慣は混乱しそうにないと考えている。しかし、都市封鎖が解除された後、消費者サービスの需要がすぐに戻るというのは誤解(ボストンプライベートウェルス、アメリカの金融サービス会社)。
・超低金利はかなり長い間続くことになっている。この状態が株価上昇の支えにもなっている(ラザード)。
・感染拡大ペースの鈍化、経済活動の再開、アメリカと中国の関係改善、これらの背景から株価上昇は続くと考える(ブラックロック)。
感染拡大ペースの鈍化、経済活動の再開、アメリカと中国の関係改善、超低金利の継続、失業者の大半は一時解雇、以上が株価上昇の理由とのこと。確かに理にかなっています。
株価が下がる理由を考えてみます。感染拡大ペースの再加速、各種経済指標、企業業績が市場予想を下回る、米中間の関係悪化、その他、内外部環境の悪化などでしょうか。
株価が上昇する、下落する理由をまとめて考えたことがなかったのでいい機会になりました。
こうみると、株価が上昇するのもうなずけます。今はあまり下がる気がしません。何か事件が起きて大きく下がるまでは、資金確保に比重を置きます。
以上
◆参考文献
CNBC、"Why the stock market is up even with historic job losses"