5/26付のブルームバーグの記事を読みました。アメリカの投資銀行であるエバーコアのレポートの内容が記事になっています。近いうちにバリュー株へ資金が移動する可能性があるとのこと。以下、記事の要約です。
◆要約
・今後数か月間でバリュー株へ資金が移動する可能性あり。
・経済活動の再開、新型コロナウイルスの新規感染者数の減少、個人投資家の現金保有率上昇、ここ最近のバリュー株とグロース株の相関関係継続、これらがそろうことが資金移動の条件。
・バリュー株への持続的な資金移動実現には、新規の財政政策、新型コロナウイルス治療薬開発の前進が必須。
・これから2か月間で、バリュー株への資金移動が起こる可能性がある。追加の財政政策は7月末までに実施される可能性が高く、治療薬の開発は前向きに進んでいるため。
今年は経済成長が期待できない、むしろマイナスのため、バリュー株の株価上昇も期待できないのかなと思っていたところ、今回の記事に出会いました。
景気回復が期待できる場合、バリュー株へ資金が移動すると記事は主張しています。
5/26のアメリカの平均株価は大きく上昇しました。ただ、アップルやアマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、エヌビディアと、3月後半から大きく上昇し続けてきたハイテク株が下げていました(アルファベットだけは6%強の上昇)。
同日、バリュー株ではありませんが、(ハイテク株と比較すると、ここまで値の戻しが少なかった)マスターカードとビザが上昇しました。マスターカードは3%弱プラスと、上げ幅が大きかったです。
いつもとは違う動きでした。今回の記事を読んだ後に起きたので、銘柄間で資金の移動があったのかなと考えてしまいます。
今後の株価動向には注目したいと思います。ハイテク株が大きく下げてくれるといいのですが、ここまであまりに上げすぎているので、下げてもあまり割安感を感じられそうにありません。まだ、様子見を続けることになると思います。
以上
◆参考文献
Bloomberg、"バリュー株へローテーション実現か、スイートスポット近い-エバコア"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-26/QAX6WGDWRGG101