6/11付のCNBCの記事を読みました。6/11の株式市場暴落の背景について解説しています。以下、記事の要約です。
◆要約
・6/11、NYダウ平均は6.9%、S&P500は5.9%、ナスダックは5.3%下落。3/16以来の大幅下落となった。アメリカ経済再開から伴う、感染者数の増加に対する投資家の懸念が高まっていることが理由。
<グラフ1>2020年のNYダウ平均下落幅ランキング
(出典:FactSet)
・投資家は市場での心理を試されている。最近の新型コロナウイルスの入院患者数増加、及びFRBの厳しい見通しにトレーダーは注目している(KKMフィナンシャル、アメリカの投資助言会社)。
・株価はここまでかなり速く上昇してきており、おそらく市場は先走ったという感覚(KKMフィナンシャル)。
・迅速な経済活動再開への期待から、トレーダーは航空株、クルーズ客船株、小売株をここ数か月間購入してきたが、6/11に投げ売った。
・感染第2波への懸念は上昇中。テキサス州では入院患者数が3日連続で過去最高値を更新。カリフォルニア州にある9つの群では、感染者数や入院患者数が急上昇。
・アメリカは経済を再度停止することはできない(ムニューシン財務長官)。
・最近の抗議活動は感染の波を刺激すると投資家は懸念する。弱い経済、収益成長のリスクは増加している(Evercore ISI)。
・アリゾナ州、テキサス州は第一波からも抜け出せていない(前FDAコミッショナー)。
・6/10、FRBが2020年のアメリカ経済は6.5%縮小すると述べたことも、6/11の大幅下落に繋がった。FRBはまた、2022年末まで現在の低金利を続ける計画。
・アメリカの経済再開はまだ初期段階であることをFRBは理解している。現時点でフォワードガイダンスは時期尚早(アリアンツインベストメントマネジメント)。
6/12(日本時間)は朝起きてビックリしました。NYダウが大幅下落、$1,000は大きく超えて、$1,800超の下落です。やっぱりいつどうなるかさっぱり読めません。
変わって、6/12は$400超の上昇です。これから上がるのか下がるのかわかりませんが、警戒はしておきます。
あまり気にしていませんでしたが、アメリカでは、まだ特定の地域で新型コロナウイルスの感染者数は増加、入院患者数も増えているんですね。
株価へどこまで影響するかですが、経済活動を止めない限りは、2月、3月のような暴落は起きないと感じます。
このまま経済活動を続けてほしいですが、各地の州知事、市長はどう判断するかわかりません。
日本は終息方向なのであまり実感ありませんが、アメリカはまだ大変そうです。経済活動は止まらなくても、企業収益には大きく影響してくるかもしれません。新型コロナウイルに関しては、世界に目を向けてニュースを見ておかないと足元をすくわれるかもしれません。気を付けます。
以上
◆参考文献
CNBC、"Stocks suffer their worst day since March, with the Dow plunging more than 1,800 points"
https://www.cnbc.com/2020/06/10/stock-market-futures-open-to-close-news.html