6/12付のCNBCの記事を読みました。FRBのアメリカ経済の成長率見通しが解説されています。以下要約です。
◆要約
・FRBの経済見通しは、この先の進路について幅広い見方を反映させている。
・2020年のGDPの中央値は-6.5%。ただし、この数値はFOMCメンバー17人の中央値。範囲は-10%~-4.2%と幅広い。
・2021年のGDP中央値は+5%。FOMCメンバーの予想値は-1%から+7%。これは景気後退が2021年も続くという見通し、そして1984年以来の年間成長率が高い年になるという見通し、両方が混在する。
<グラフ>FRBの見通し、最低値と最高値
(出典:FRB)
・4月~6月が底であること、これからは上向くだけ、そして市場はそれを織り込もうとしていることを我々は理解している。ただ、市場は我々を興奮させた(チャールズシュワブ、アメリカの金融サービス会社)。
・回復の強さは新型コロナウイルスの影響次第であることをFRBパウエル議長は強調する。
・経済、新型コロナウイルス、2つの不確実性と市場は苦闘している。
・見通しは不確実とFRBが主張するも、市場は企業収益、アメリカ経済について強気の見通し(データトレックリサーチ、市場調査会社)。
新型コロナウイルスが発生して以来、FRBは、見通しは不透明という姿勢を変えていません。
FOMCメンバー間での予想の差は興味深いです。17人もいれば、意見が大きく異なっても驚きはありません。
今後、新型コロナウイルスがどうなるか、誰にも予測できないので、先を見通すのは難しいです。有効な治療薬、ワクチンが世の中に出てこない限り、ずっと感染拡大と縮小を繰り返していきそうな気がします。
有効な治療薬やワクチンが世間に浸透するのは早くて来年、そのため、2021年の高い成長率はあまり期待できないのではと個人的には思います。
ただ、市場の考えは異なっており、(先週は大きく下げましたが)株価は上昇しています。市場は強気と、記事内でも専門家が述べています。
今は、大きく成長する、と考える方が正しいんでしょうね。ただ、私はそこまで強気になれません(^^; 投資資金の積み増しに努めます。
以上
◆参考文献
CNBC、"The Fed’s economic forecasts are all over the map, a sign of how uncertain these times are"