8/15付のReutersの記事を読みました。バークシャーハサウェイがSEC(証券取引委員会)に提出した書類の内容に関するものです。6月末時点の保有銘柄について解説されています。以下要約です。
◆要約
・バークシャーハサウェイ(以下バークシャー)は新たにバリックゴールド社(ABX、カナダの世界最大規模の鉱物企業)の株を$563.6M分購入。
・バリックゴールド社の株価は、金価格の上昇から恩恵を受けている。今回、SECに提出したバークシャーの資料が公開された後、バリックゴールド社の株価は3.2%上昇。
・一方、バークシャーはウェルズファーゴ(WFC)の保有割合を26%削減。バークシャーは2018年以来、WFC株を半数以上手放していることになる。
・JPモルガンチェース(JPM)株も62%売却。ゴールドマンサックス(GS)に至っては全株売却した。
・5月に開催されたバークシャーの株主総会によると、同社は銀行業界を見限ったわけではない。銀行は十分な資本を保有しており、新型コロナウイルス感染拡大を切り抜ける力はあると、同社は株主へ伝えている。
バークシャーがさらに銀行株の保有率を下げました。記事に挙げられている銘柄だけでなく、バンクオブアメリカ(BAC)以外の銀行株は全て減らしているようです(以下サイトで確認)。
https://fintel.io/i/berkshire-hathaway
バークシャーが絶対ではありませんが、銀行株を買おうとしている私にとっては非常にこの判断は気になります(^^;
直近ではBAC株を追加購入しているので、(航空株と違い)銀行株を完全に見限ったわけではなさそうです。ただ、銀行株の保有率を下げている点は間違いないので、今後、同業界はあまりリターンが期待できないと判断しているのでは?と考えてしまいます。
ちなみに、マスターカード(-7.5%)とビザ(-5.44%)の保有率も下げています。構成比率は低い銘柄ですが、ここ5年くらいは減らしていなかったので少々気になります。
今回、バークシャーはバリックゴールドという銘柄を新たにポートフォリオへ追加しました。私は聞いたこともない会社です。
こういった一般的にあまりなじみのない企業銘柄にも目を向けられるようにしたいです。割安で放置されている可能性がありますので。
どんな業界、企業があるのか、浅くても良いので、まずは幅広く理解したいです。無難にS&P500を構成している企業から目を通していきたいと思います。
以上
◆参考文献
1)Reuters, "Berkshire slashes Wells Fargo, JPMorgan stakes; adds Barrick Gold"
2)Seeking Alpha, "Berkshire Hathaway BofA-buying spree continues"
https://seekingalpha.com/news/3601061-berkshire-hathaway-bofa-buying-spree-continues
3)Fintel, "Berkshire Hathaway Inc - Warren Buffett - Latest 13F Holdings, Performance, AUM"