8/19付のReutersの記事を読みました。アメリカの株価上昇の背景を解説する内容です。以下要約です。
◆要約
・8/18、S&P500指数は最高値に到達。併せて弱気相場が終了、強気相場入りとなった。
・新型コロナウイルスの感染拡大が続き、悪材料がある中、ここまでの株価上昇、またさらなる株価上昇が期待されるのは、基となる根拠がある。
・株式市場は今ではなく、将来を見る。FRBの金融政策、ワクチン実用化が近づいていることが株価上昇を支える(CFRA、アメリカの投資調査会社)。
・「FRBとはけんかをするな」という格言がある。投資家はこの格言を支えに投資を継続。また、4~6月期の四半期決算結果が、市場予想を超えた企業が多かったことも株価上昇の支えに。
・中央銀行の大規模金融政策、債券の超低利回りから、資金が株式市場に移動している(LPLフィナンシャル、アメリカのブローカーディーラー)。
・4~6月期のGDPの落ち込みは、大恐慌以来で最悪値。しかし、投資家は急速な景気回復を期待している(シティグループの経済サプライズ指数、CESIUSDより)。
・リスクもある。大統領選挙もその1つ。
・S&P500のバリュエーションは高く、予想利益の24.5倍。これは2000年ITバブル以降、最高値。今後、このバリュエーションが正当化されるか不透明。上昇材料はほとんど株価に織り込み済み。バリュエーションは限界なのでは(ニュービーン、アメリカの資産運用会社)。
・現在の株価上昇は一部の大手ハイテク株が主導。投資家がこれらの株売却を決定した場合、株価急落につながる。
・債券利回りは歴史的に低いため、ハイテク株への資金流入が続くのでは。勝ち組(ハイテク株含む)と負け組の差はさらに開く(LPLフィナンシャル)。
アメリカの株価上昇継続を解説する記事は最近見かけるようになりました。この手の記事はいくつか読んできたので、上昇継続の理屈はよく理解できます。
先日見たテレビ東京のモーニングサテライトでは、ある専門家の方がS&P500は年内に3,800ポイントに達するのではとコメントされていました。
私は悲観的な考えなのですが、(今の金融政策が続く限り)株価は上がり続けるよという声を聞き、さらに実際に上昇している平均株価を目の当たりにすると、考えが変わりつつあります(^^;
株価調整を待つだけではなく、少しは追加投資もしていった方がいいのではと思うようになりました。私の場合、株価暴落時用の投資資金だけは手を付けず、それ以外の投資用資金でやりくりしていきたいと思います。
ハイテク株は絶好調です。ここで価格が上がっているハイテク株を買っても、長期に保有すれば、マイナスになることはないと思いますが、リターンが低くなるかもしれません。
ですので、できるだけ割安そうな銘柄を見つけたいです。こういう時、普段から色んな銘柄を知っておく必要があるというのを痛感します。
以上
◆参考文献
Reuters、"焦点:今なぜ米国株は高いのか、S&P最高値で史上最短の弱気相場に幕"
https://jp.reuters.com/article/us-stocks-analysis-idJPKCN25F03J