9/17付のReuterの記事を読みました。現在、バリュー株投資は厳しいよと解説する内容です。先日、Business Insiderで同様の記事を読みましたが、今回の記事はなぜバリュー株が厳しいかを説明しています。以下要約です。
◆要約
・アメリカの上場企業数は約3,600社。これは1996年と比較すると約半数(モルガンスタンレー)。同期間で10年長期国債の利回りは5%強から1%弱へ低下。この2つは連動している。
・金利の低下は高金利商品への資金移動に繋がる。また、レバレッジドバイアウト(買収資金の返済を買収先企業に引き受けさせる買収手法)を促進することになり、結果、上場企業の数が減少。
・この背景から企業の負債も増加。2019年の投資適格級企業の負債残高は10兆ドル超。2001年と比較すると5倍超の数字。対GDP比では2009年以降で最高値(ブラックロック)。
・S&P500企業の予想PERはこの10年間の最高値に近い(ファクトセット)。
・最近、新規株式公開する企業が続いているものの、2020年に新規公開した企業の8割は利益なし。
・FRBの方針で2023年までは今の低金利が続く見込み。この背景は、リスクの高い投資、また赤字のベンチャー企業への投機を支えることになる。バリュー株投資は時代遅れ、絶滅危惧種。
過去と比較し、企業数は減少、株高、新規上場企業も赤字ばかりで、割安株は限られるよと記事は解説しています。
上場企業数が大きく減少しているというのは聞いたことがあります。25年前と比較し、同企業数が半減しているというのは知りませんでした。
このような背景があるので、バークシャーハサウェイでは手持ちの現金が増えていっているのでしょうか。
この記事で説明されていることは、現在のトレンドとして頭に入れておきます。なかなか厳しい意見です。過去のやり方が、今もそのまま通用するわけではないんですね。
この先もどんな時代が来るかわかりませんので、バリュー株、グロース株、ETFと、分散して運用を続けていきたいと思います。
以上
◆参考文献