9/30付のCNBCの記事を読みました。スターウッドキャピタル(アメリカの投資会社)のCEOであるSternlicht氏のインタビュー記事です。民主党が大統領選挙、上院・下院選挙、何れでも勝利するなら、テクノロジー株は大きく下がると主張しています。以下、記事の要約です。
◆要約
・バイデン氏が大統領選挙に勝利し、民主党が上院、下院、両方で過半数を取れば、高騰を続けるテクノロジー株は下落する。
・民主党の圧勝は2~3年のスパンでみるとOKだろう。ただ、(キャピタルゲインへの課税など)短期的には良くない。高騰しているテクノロジー株は11月にかなり調整するだろう。
・政策の観点から見て、今回の大統領選は投資家にとって大きな転換点になる可能性あり。バイデン氏の政策は増税、規制強化を含む。
・短期的に株式市場は悪くなる。
・債券市場は上昇するだろう。すでに共和党政権により、借金を原動力にした経済ブームが続いている。民主党政権に代われば、これが途方もないレベルまで持ち上げられるだろう。
・Sternlicht氏はバイデン氏へ投票する模様。バイデン氏の環境、社会正義政策を支持しているため。しかし、バイデン氏の税金政策には賛成ではない。
・キャピタルゲインに関する税制政策は別のものになるべき。キャピタルゲイン税が増えると長期的な成長の観点からは大惨事になる。我々は成長に投資する必要がある。
・バイデン氏は経済に強くない。同氏は計画をあまり持っていない。
この記事ではキャピタルゲイン税の増税について述べられていますが、どうやらインカムゲインへの税金も増やす案をバイデン氏は提案しているようです。以下は10/4付のReutersの記事ですが、インカムゲイン税の増税についても述べられています。
配当を重要視している投資家には辛いですね。日本に住む我々が徴収されている10%の税金が増えることはないですよね?(^^;
バイデン氏が大統領選挙で勝利し、上院も、下院でも民主党が勝利する、ハードルは低くはないと思いますが、十分ありえそうです。
11月にテクノロジー株が大きく下落するなら、大歓迎です。長期投資家には。それまでは様子見を続けます。今、資金に余裕がない私にはちょうどいいです。
キャピタルゲイン、インカムゲイン税の増税が決まったら、幅広い銘柄で株価は下がりそうです。株価が下がるなら歓迎します。
以上
◆参考文献
CNBC、"Barry Sternlicht sees a ‘significant correction in high flying stocks’ with a Democratic sweep"