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IBM、分社化が株主価値向上につながるかは不透明(分析記事)

10月9日付のSeeking Alphaの記事を読みました。先日、IBMがインフラサービス事業を分社化する方針であることを発表しました。今回のIBMの判断について記事は解説しています。

 

◆要約

IBMは2021年中にインフラサービス事業を分社化することを発表。当初、株価は大きく上昇したが、その上昇分は半減。分社化は必ずしも価値を持つものではないことが反映された。

・私(筆者)はIBMが持つ価値に強気だが、分社化にはそうではない。

IBMは1兆ドルと見込むクラウド市場にフォーカスする(Red Hat事業含む)。

・下記表1は分社化後の状態を表す。右の"NewCo"がインフラサービス事業を表す。

<表1>分社化後のIBMとインフラサービス事業

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(出典:Seeking Alpha)

・2020年6月末時点で、IBMは285億ドルの純有利子負債を抱える。分社化後の各事業のパフォーマンスは、この負債がどのように割り当てられるかにも影響してくる可能性あり。

IBMの見通しは年5%前後の成長を維持すること。これは、インフラサービス事業の売上が大きく減少することを示唆する。今のままだと(分社化しないと)IBMの年間成長率は1%程度とアナリストはみる。

・大きな懸念は、成長よりも分社化のために費用を費やそうとしている経営陣。

IBMの2020Q3の四半期決算結果は市場予想通りと見込まれる一方、同社は売上が低下しないか、注視している。

・(ネットワーク、PC、半導体など)IBMは企業分社化の歴史を持つ。今のところ、株価上昇には至っていない。

・株をより価値あるものにするには、クラウド事業だけでなく、企業の事業全体を成長させるべき。

・HPも分社化したが、うまくいっていない一例。2014年にHewlett Packard Enterpriseと HPに分離。当初はS&P500指数を上回ったが、ここ5年のトータルリターンは同指数に負けている。

<表2>5年間のトータルリターン

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(出典:YCharts) 

・分社化後、投資家はIBMクラウド銘柄に殺到し、インフラサービス銘柄は売却するだろ。

IBMのEPS(一株当たり純利益)が(コロナ前のように)$14を超えるなら、現在の株価は割安。

・分社化は必ずしも株主の価値を生み出すものではない。IBMの根本的な問題を解決しない。IBMは売上、収益を成長させる必要がある。

 

Seeking Alphaの分析記事は、筆者が銘柄に対し、強気、中立、弱気、どの立場を取っているのか明記されています。今回の筆者は強気の立場ですが、記事の内容は注意を促すものでした。

 

久しぶりにIBMのニュースを読みました。配当率は高いですが、長期的に見て、同社の事業が生き残れるか自信がないため、これまで手は出していません。

 

筆者は分社化はだめではないけど、もっと重要なのは売上、収益を成長させることだよと言っています。長い間、IBMは生き残っていくために、主要事業を変えてきました。GEのようです。

 

クラウド事業は有望です。配当率は約5%と高配当です。ただ、今買いたいかというと、私は手が出ません。(SBI証券のサイトに掲載されている)モーニングスターの評価レポートをみても収益性はよくありませんし、クラウド市場は強力な競合も多いです。

 

しかし、筆者はIBMに強気です。Seeking AlphaにあるIBMの分析記事を眺めると、強気と中立が多いです。もうちょっと調べてみたいです。

以上

 

◆参考文献

1)Seeking Alpha、"IBM: Corporate Split Is No Guaranteed Home Run"

https://seekingalpha.com/article/4378315-ibm-corporate-split-is-no-guaranteed-home-run

2)Red Hat、"ハイブリッドクラウドとは"

https://www.redhat.com/ja/topics/cloud-computing/what-is-hybrid-cloud