11/5付のNewsweekの記事を読みました。バイデン氏が大統領選に勝利しても、トランプ氏の影響が残ると筆者は解説しています。以下要約です。
◆要約
・今回のアメリカ大統領選挙の最重要点は、大接戦になったということ、そして有権者の半数近い人々がトランプ氏を支持したということ。
・2016年の大統領選挙時、人々はトランプ氏のことを理解していなかった。もしくは、大統領になればまともになるのではと期待していた。今回はトランプ氏という人間を理解し、投票している。
・トランプ氏は、2016年よりも今回、得票数が増加。中南米系、黒人の支持が増えている。上院は共和党が過半数を獲得する見通し。
・つまり、2016年、トランプ氏の勝利はまぐれではなかった。
・また、今回どちらが勝とうと、アメリカは「トランプのアメリカ」のまま。これだけ支持者が多いと、共和党がトランプ氏をすぐに見捨てるとは考えにくい。
・ 選挙結果がどうなろうと、トランプ氏の影響力は残る。トランプ氏は民主党、共和党内の反トランプ氏を攻撃し続けるだろう。
・バイデン氏勝利でも、民主党が上院の過半数を取らなければ、アメリカ政府は機能しない。また、さらに悪化する可能性も。
・共和党がなんでも反対すれば、(経済政策含め)重要な政策で成果を達成するのは困難になる。
・「トランプのアメリカ」が続く限り、アメリカは機能しない。今回の大統領選挙はトランプ流に反対する最後の機会であったが、我々はその機会を活かせなかった。
当記事の筆者は反トランプのようです。記事の内容はトランプ氏に対して、きつめの言葉が並んでいました。
トランプ大統領が選挙に負けた後、同氏が影響力を残すということを私は考えていませんでした。
選挙後も、共和党がトランプ氏を利用するのであれば、確かに影響力は残りそうです。
追加の景気対策は選挙前には合意できず、選挙終了後、政権を取った党の意向が反映された同政策が承認されるのかなと思っていましたが、そう簡単にはいかないようです。
大統領選はバイデン氏が過半数を獲得しました。上院選は今のところ、かなり競っているようです。こちらも結果が気になります。
10月後半に大きく下げた株価は、11/2の週に取り戻しました。これから株価が上昇基調になるかは、トランプ側の人達がどう行動してくるかに影響しそうです。展開が予想できず、個人的には今後の動向が興味深いです。
以上
◆参考文献
Newsweek、"たとえバイデンが勝っても「トランプのアメリカ」は続く"
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/11/post-94920.php