10/30付のCNBCの記事を読みました。前FDA(アメリカ食品医薬品局)トップであるDr. Scott Gottlieb氏のインタビュー記事です。新型コロナウイルスのさらなる感染拡大を警告しています。以下、記事の要約です。
◆要約
・今のアメリカは、新型コロナウイルス感染急拡大の始まりにすぎない。感染と、それに伴う入院の数が、各地域で過去最高値を更新している。
・感染者数はこれから加速する。変化点はサンクスギビングデイ(11/26)になるだろう。
・10/29、アメリカでの1日の新規感染者数が90,456に。これは過去最高値。また、累計感染者数は、10/30に9百万人に達する。他のどの国よりも高い数値。
・この状況があまりひどく感じない理由は、アメリカの各地域で適度に悪いから。
・イリノイ州では1日で6,900人を超える感染者が発生。これは1か月前の3倍を超える。これをきっかけに、シカゴではバーとレストランでの夕食提供が禁止された。
・アメリカでは、感染リスクの高い人々に対するワクチン提供が、年内に承認される可能性あり。しかし、彼らが免疫をもてるのは2021年になってから。ワクチンは2回接種、また1回目と2回目の接種の間は1か月間空ける必要があるため。
・一般市民向けワクチンが承認されるのは、2021Q2、もしくは2021Q3以降になるだろう。
最近はアメリカの大統領選挙に関するニュースが多いですが、その中で新型コロナウイルスに関する、この記事に目が留まりました。
今がピークではなく、これから急拡大というのが怖いです。サンクスギビングデイ(11/26)まで、まだ2週間以上あります。
このタイミングで感染者が増えるなら、12月は移動制限が発動され、クリスマス商戦に影響が出そうです。オンラインで販売できる企業はなんとかなりそうですが、実店舗で販売する企業は厳しそうです。
記事によると、高齢者など感染リスクが高くない一般市民がワクチンを接種できるのは2021年後半になりそうです。日本はその後でしょうし、一般市民の私が接種できるのは2022年ですね。
ワクチン接種による免疫の効果が広がっていくのは1年後以降と考えると、それまでは活動の制限と解除を繰り返していくことになります。今の状態があと1年続くことを考えるときついです(^^; 耐えられない企業も出てくるでしょうし、経済への過度な期待はできません。特にヨーロッパとアメリカは。
目先は、2020年末から来年にかけ、株価の下落を期待してしまいます。まずは今月末まで、アメリカでの新型コロナウイルスの感染動向に注目したいと思います。
以上
◆参考文献
CNBC、"U.S. only at ‘the beginning of the steep part' of the coronavirus pandemic, Dr. Scott Gottlieb says"