11/13付のBloombergの記事を読みました。11/9~11/10に発生した資金のローテーションで、ヘッジファンドもダメージを受けていることを解説しています。以下要約です。
◆要約
・新型コロナウイルスワクチンの有望なニュースにより、11/9~11/10の2日間、株式市場では資金のローテーションが発生。
・このローテーションで、株式市場の勝ち組、負け組が入れ替わった。今回は記録的なスピード。
・11/9~11/10に大きく下げた銘柄は、その後反発。しかし、Dow Jones U.S. Thematic Market Neutral Momentum(モメンタム株指数)は1週間で11%下落。
・勝ち組は常に勝ち続けると考えていたヘッジファンドにとって、今回のローテーションは厳しい現実。
・先週末時点で、ファンダメンタル分析を方針とするヘッジファンドのモメンタム株への比重は、過去5年間で3番目に高かった(ゴールドマンサックス)。
・11/9は(規模、バリューなど)多くの投資ファクターが急激に反転。これは数十年ぶりのスピードだった。
・企業のファンダメンタルズ、マーケットトレンド、ボラティリティに基づいた投資を行うヘッジファンドは、今回のローテーションで、今年獲得してきたアルファ(ベンチマークを上回るリターン)をほぼ失った。3月以来の低水準に(ゴールドマンサックス)。
11/9のローテーションには驚きました。突然起こったのと、資金移動の程度にです。記事によると、今回の動きは特別すごかったようです。
このスピードで資金移動されたら、素人は太刀打ちできません。この記事いわく、プロでもうまくいっていないようですし。
素人の長期投資なら、分散が重要ですね。今回のローテーションに出会い、改めて感じました。こういった銘柄間での資金移動を目の当たりにするのは、良い経験になります。
今は不人気でも長期的には問題ないと判断したら、自信をもって買いにいけるようになりたいと思います。今回の銀行株の上昇がいい経験になりました(また下がるかもしれませんが)。
以上
◆参考文献
1)Bloomberg、"ヘッジファンド、モメンタム株など集中で手痛い目覚め-流れは変わる"
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-11-13/QJP23BT0G1L301?srnd=cojp-v2
2)えいごかいごまいご、"ぱーせんたいる percentile is an ordinal number "
http://home.wako.ac.jp/user/nonaka/mt/2010/10/percentile-is-a-ordinal-number.html