12/18付のCNBCの記事を読みました。2021年の株価動向について、専門家の見解がまとめられています。以下要約です。
◆要約
・2021年は、ある程度通常の世界に戻ること、トレンドを上回る経済成長、株価上昇が期待される。2020年、S&P500指数は15%近く上昇、2021年も2桁成長を多くのストラテジストが予測(Wall Streetのストラテジスト)。
・CNBCの調査結果では、2021年末時点でのS&P500指数は平均で4,056、現在より9.5%高。より高い数値を期待するストラテジストもおり、Fundstrat(アメリカの市場調査会社)は2020年と同程度の上昇と予想。
・ワクチン接種に伴い、世界は正常化へ進むことが期待される。しかし、景気後退、雇用率悪化、企業の活動制限など、課題は多くある。
・現在のシャットダウンは4月とは異なり、かなり限定的になるだろう。シャットダウンは次の数か月内で(年を挟んで)徐々に減っていく(バンクオブアメリカ)。
・経済に悲観的な考え方を持つ株式ストラテジストは、2021年の年明けに株価調整の可能性があるとみる。
・GDPの観点から、通常、Q1は最も厳しくなる。決算発表シーズンでは、企業によっては悲観的な見通しが出てくる可能性あり。同期間中、5~10%程度の株価調整が起こる可能性あり(State Street Global Advisors、アメリカの資産運用会社)。
・21年2~4月に10%の調整を想定する(Fundstrat)。
・1/5に実施されるジョージア州での上院議員選挙も重要。2議席とも民主党が獲得すれば、株は売られる(プルデンシャルファイナンシャル、アメリカの金融サービス企業)。
・同選挙結果で売られても、後に上昇する。景気刺激策が実行されるため(バンクオブアメリカ)。
・経済が回復基調で、中央銀行が緩和政策を続ける間、景気敏感株がアウトパフォームするとストラテジストは期待する。市場は21年後半に期待する。
・金融緩和政策、低金利、直に訪れる感染拡大の終息、これらを考慮すると、大変なことが起きるとは考えにくい(State Street Global Advisors)。
・成長が見込める株、また、景気敏感株を保有すべき(State Street Global Advisors)。
・2021年は工業、エネルギー、一般消費財セクターを支持。また、アップル、アルファベットのような大手ハイテク株も良い。堅調な収益のない在宅銘柄のいくつかは暴落するだろう。21Q1は約1%、21Q2は7%成長を見込む(Fundstrat)。
・CNBC、ムーディーズの調査結果では、予想される2021年の平均成長率は4.4%。
2021年は、株価は上昇基調、経済の大きな回復は後半から、前半は株価調整が起こる可能性あり、といった見通しです。
株価の調整が近い将来起こる可能性があるので、私は様子見を続けます。ただし、(後に上昇するので)下げ幅にはあまり期待しないようにします。
2021年は景気回復が見込まれているので、エネルギー銘柄を支持している専門家もいます。20~30年後、石油の供給不足が発生する可能性があるという記事を先日読んでから、私はエネルギー銘柄が気になっています(^^;
おそるおそるですが、エネルギー銘柄を買ってみてもいいかなと今は思い始めています。他に割安そうな銘柄もあまり見当たらないので、余計にです。エネルギー業界はこれから調べてみようと思います。
以上
◆参考文献
CNBC、"Wall Street strategists see stocks gaining 9% in 2021 after a possible speed bump to start the year"