1/9付のCNBCの記事を読みました。株式市場は上昇相場で、2021年に入っても最高値更新を続けています。現在の状況を市場の感情も含め、記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・株式市場は2021年に突入。株価はウォームアップなしで上昇モードへ。
・今は上昇相場。大規模金融緩和、そして隠れている家庭、大企業の購買力が支える。
・株価は直に、少しの冷却期間に入るか、さらなる加熱期間に入りそう。
・銘柄間の資金移動、投機的な圧力など、短期的なリスクがある。
・現在の上昇基調は、長期トレンドには少し反する。S&P500指数はボリンジャーバンド(価格とボラティリティを基にしたトレンド指標)を超えている。通常、これから平均値に戻る(株価は下がる)動きになる。
<グラフ>S&P500指数とボリンジャーバンドの推移
(出典:FactSet)
・ 短期的なリターン追求のリスクを取ることを否定するのは難しい。過去2か月間の株式市場への資金流入は、ここ10年で2番目に多かった(ドイツ銀行)。ビットコインの価格は1か月で2倍。
・AAII(アメリカ個人投資家協会)の調査によると、先週の時点で、強気の個人投資家は弱気派よりも2倍多い。
・熱狂は根拠を必ずしも必要としない。アマゾンは過去15年間、30倍超のPERで取引されたことはなかった。テスラは前例のないバリュエーションが付いている。誰も気にしないが、テスラのPERは2021年のキャッシュフローの約90倍。
・テスラの株価に注意することを諦めた専門家もいる。同社の事業を誤解していたのではなく、市場の感情を誤解していたため。
・割高な銘柄、貪欲なポジショニング、インフレを誘発する政策立案者を監視している。株価は2~3月がピーク。割高な銘柄の売却を投資家に勧める(バンクオブアメリカ)。
・市場が全て傷つきやすく、不合理というわけではない。例えば、FAANG銘柄に大きな失敗を見つけることは難しい。
内容をまとめると、今は上昇相場、投資家も熱狂的になっているが、全て間違っているわけではない、といったところでしょうか。
私は株式投資を始めて2年7か月とまだ経験が少なく、今のように最高値更新を続ける上昇相場が続くと、怖くなってしまいます。
この記事で解説されているように、大規模金融緩和という背景があり、今投資家は(プロも含め)熱狂的になっている、根拠も不要、だから上昇し続けていると考えるようにしたいと思います。こう考えると、気が少し楽になります。市場の感情という言葉も参考になりました。
今の上昇相場もいつかは終わります。ただ、いつになるかはわかりません。プロはうまく切り抜けられると思いますが、素人の私は無理です。今、勢いに乗って投資すると高値で掴んでしまうかもしれません。
ですので、今の上昇相場が続く限り、基本は様子見、投資する場合も従来より少なめで行いたいと思います。
以上
◆参考文献
1)CNBC、"Stocks enter the manic, exuberant bull market stage, but that doesn’t mean it’s near ending"
2)MetaTrader 5のヘルプ、"ボリンジャーバンド"
https://www.metatrader5.com/ja/terminal/help/indicators/trend_indicators/bb