1/12付のReutersの記事を読みました。今、バリュー株が人気です(上昇しています)。今後のバリュー株の動向について、記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・投資家はバリュー株がさらにどの程度上昇するか推し測っている。民主党が議会の主導権を握ったことによる、財政支出増加への期待が背景にある。
・新型コロナウイルスのワクチンに加え、ジョージア州の上院議員選挙で民主党が勝利したことで、銀行、エネルギー企業など景気敏感株が上昇。
・大半のセクターの銘柄が上昇している中、バリュー株の上昇が際立つ。
・ラッセル1000指数は昨年の11月初旬以来、14.5%の上昇。これは(テクノロジー銘柄中心の)グロース株指数と比較し、約3倍の数値。
<グラフ>バリュー vs. グロース
(出典:Refinitive)
・この上昇は通常のバリュー株の性格からはかけ離れている。金融危機以来、バリュー株はグロース株に対し、かなり後れを取っていた。
・投資家は今年、景気が回復する方に賭けているので、バリュー株はさらに上昇するかもしれない。
・(多くの経済的要素を追跡する)バンクオブアメリカグローバルリサーチ指数は、中間(mid-cycle)段階に近づいている。歴史的にこの段階の71%では、バリュー株がグロース株をアウトパフォームする(2000年のハイテクバブル期を除く)。
・ロックダウンは直に終わるだろう。Wall Streetも同様に考えるようになっていると思う(Kingsview Investment Management、アメリカの投資助言会社)。
・金融危機からの回復途中である2009年、3か月でバリュー株が25%上昇した一方、モメンタム株は30%下落した(ソシエテジェネラル)。
・しかし、この10年間、バリュー株の上昇は失速傾向にあった。今回も上昇を阻むかもしれない材料がある。
・ワクチン投入の遅延は主要リスクの1つ(ドイツ銀行)。21年上期中にワクチン接種が広く行き渡ることを望んているが、うまくいくか保証はない(Fiduciary Trust International、アメリカの投資管理会社)。
・(財政支出政策の実施を計画する)民主党は議会で過半数を占めるも、ほんの僅かの差。
・今週から始まる、企業の四半期決算での業績見通しにも投資家は注目。
・見通しは良い。企業が業績見通しを上方修正するなら、株価はさらに上昇するだろう(Baker Avenue Asset Management、アメリカの投資助言会社)。
今は景気回復が期待されているため、今後もバリュー株は上昇していきそうです。(バリュー株ほどではありませんが)テクノロジー株も上昇しているため、買いづらい状況が続きます(^^;
私は株価の下落を待っていますが、下落のきっかけとなる出来事は今、あまり期待できそうにありません。
短期的には様子見で、もう少し長い目で見て次の投資タイミングを見極めたいと思います。
記事でも触れられているように、数か月くらい前まではバリュー株は不人気でした。バリュー株、景気敏感株への投資は焦らず、次に来る不人気時期をできる限り待ちたいと思います。
以上
◆参考文献
Reuters、"Analysis: Value stocks surge boosts 2020’s losers as investors bet on economic revival"