1/15付のCNBCの記事を読みました。次期大統領のバイデン氏が発表した追加景気対策に対する複数の専門家の見解が記事になっています。以下要約です。
◆要約
・1/14、バイデン氏は1.9兆ドルの追加景気対策の詳細を発表。この対策は一般家庭と企業を支援するもの。
・この支援策は(急いで人々を職場に戻そうとした)1920年代のものを模倣したものにみえる(Livermore Partners、アメリカの投資ファンド)。
・当時の政策で、1929年に株式市場は大暴落、世界恐慌に至った。今回も注意する必要がある(Livermore Partners)。
・2021年、アメリカのGDP成長率は6%に達する可能性あり。ただし、その後数年間は年間2~3%の成長率に留まりそう(Livermore Partners)。
・バイデン氏が発表した追加策の金額はJPモルガンが想定していた金額の2倍超。市場にとっても前向きなサプライズ(JPモルガン)。
・バイデン氏の追加景気対策は、一般家庭、失業給付金、州の補助金、公衆衛生に関しては我々の予想を超えていた。同策がアメリカの議会を通過するのにはハードルがある(ゴールドマンサックス)。
・どう進むべきか、市場は見極めようとしている。最終的には株価に反映され、直にインフレの要素が見え始めると思う。そしてバブルに繋がるだろう(Livermore Partners)。
先週、次期大統領であるバイデン氏が景気対策を発表しましたが、平均株価は下げて週は終わりました。
まだこの政策が実行されると決まったわけではないので、同案が議会を通過するのを市場は待っているのでしょうか。記事を読む限り、株価に織り込み済みとは思えません。
この案が実現すると、株価は上昇しそうです。3月後半以降、株価の上昇が続いていますが、個人の株式市場への参加もかなり影響しているとのこと。今回の景気対策も、個人への給付金配布があるので、同様のことが起きそうです。
今でさえ割高に感じるのに、ここからさらに上昇するとなると厳しいですね。さらに買いづらい状況になります。
今のうちに買おうとも思わないので、様子見を続けます。世界で感染拡大が収まらず、実体経済にも不安がありますし。
以上
◆参考文献
CNBC、”‘Careful what you wish for’: Hedge fund manager warns Biden’s spending plan could pop stock market bubble”