1/23付のReutersの記事を読みました。四半期決算発表が始まって以来、テクノロジー株が再び上昇し始めています。その背景を記事は解説しています。以下要約です。
◆要約
・2020年の大半、テクノロジー関連株は株式市場の上昇を主導したが、同年末からバリュー株、景気敏感株に後れを取っていた。
・この動きがここ数日間、失速している。銀行の四半期決算結果がぱっとせず、ネットフリックスの結果が劇的に良かったため。この1週間、ラッセル1000グロース指数が3.3%上昇したのに対し、同バリュー指数は1.5%下落。
・アップル、マイクロソフト、フェイスブックなど、来週から始まるアメリカ主要企業の業績発表は、テクノロジー、グロース株へ資金が集まるきっかけになる可能性あり。一方で、バリュー株、景気敏感株の下落に繋がるかも(Horizon Investment Services、アメリカの投資助言会社)。
・大手ハイテク株への資金再流入は、同銘柄への依存度が高まる懸念も再燃させる。
・2021年、テクノロジーセクターは14%の利益成長が期待される。この数値はS&P500企業全体のものを下回る。金融、工業、素材セクターよりも下。
・アップルにとって重要なポイントはiPhone 12の需要(Dakota Wealth Management、アメリカの投資管理会社)。
・在宅勤務が続く中、マイクロソフトがどのように事業を拡大しているかに注目(Bokeh Capital Partners、アメリカの投資管理会社)。
・フェイスブックは、今回のアメリカ大統領選挙関連の事業から撤退した結果がどうなるか?
この1週間でテクノロジー株が上昇した理由がわかりました。これから大手ハイテク企業の決算発表が始まりますが、アップル、マイクロソフト、アルファベットは良さそうですね。コロナ下でも業績は伸びている印象です。
フェイスブックはどうでしょう?大統領選挙の広告を取りやめたことがどの程度影響しているのかが気になります。
記事が解説するように、テクノロジー株の再浮上をきっかけに、バリュー株、景気敏感株が下げてくれると嬉しいです。今回の四半期決算で、ある程度、資金のローテーションが起こるかもしれませんので、次の1週間も株価動向に注目したいと思います。
以上
◆参考文献
Reuters、"Tech shares could retake market reins as earnings heat up"