1/25付の日経新聞の記事を読みました。元ネタはFinancial Timesです。ヘッジファンドが直面している課題が解説されています。(オークツリーキャピタルマネジメント共同創業者の)ハワード・マークス、(バウポスト・グループCEOの)セス・クラーマンの両氏が、クライアントに送付したメモの内容が基になっています。以下要約です。
◆要約
・両氏のヘッジファンドは2つの課題に直面。1つは、現在の資産価格は経済状態、企業業績に関係なく上昇中。この状態では、ユーザーはヘッジファンドに手数料を払いたくなくなるだろう。
・もう1つは、過去と比較し、市場は効率的。入手できる情報量は増えており、分析技術も進化。結果、高いリターンを得るのが難しくなっている。
・投資家が(リスクの高い資産である)株式に求めるプレミアムは悪化傾向(クラーマン氏)。
・過去は、財務含め、企業データの入手は難しく、資本利益率、キャッシュフローという考え方も一般的ではなかった(マークス氏)。
・人間は感情的で、時には非合理的な行動も。市場には誤った資産価格が常に存在する(クラーマン氏)。
・過去のように金融市場が上下を繰り返す状態に戻ることを、両氏とも待ち望んでいる。
経済状態、企業業績に関係なく株価は上昇し、ヘッジファンドへの依存度は低下、また、高いリターンを得るのは難しくなってきていると、プロでも苦労されているようです。
プロでも結果を出し続けるのは難しいんですね。ETFを支持する本で解説されていたことを思い出します。
素人の私とは違うレベルでプロは苦しんでいますが、プロも悩んでいることがわかり、少し安心しました。
今は幅広い銘柄で株価上昇が続いており、追加投資し辛い状況が続きますが、しばらくは我慢しようと思います。
以上
◆参考文献